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アプレミラストの経口投与が付着部炎と指炎に対して臨床的に意義があり統計的に有意な改善をもたらすことを証明

2013年11月01日 PM08:25
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スイス・ブードリー

(ビジネスワイヤ) — セルジーン・コーポレーション(NASDAQ: CELG)完全子会社のセルジーン・インターナショナルは本日、乾癬性関節炎における3件の無作為化対照第3相試験(PALACE 1/2/3)のプール化データ解析に基づき、アプレミラストに関する研究知見を発表しました。アプレミラストはセルジーンの画期的新薬となる経口ホスホジエステラーゼ4(PDE4)標的阻害剤で、発表はサンディエゴで開催中の2013年米国リウマチ学会(ACR)/リウマチ専門医協会(ARHP)年次会議で行われました。

PALACE 1/2/3のプール化データに対する事前設定解析は、乾癬性疾患の主要な2つの症状である付着部炎または指炎がすでに存在する患者に対するアプレミラストによる治療が、付着部炎と指炎の各スコアにおいて統計的に有意で臨床的に意義のある改善をもたらすことを証明しました。24週目において、マーストリヒト強直性脊椎炎付着部炎スコア(MASES)のベースラインからの平均変化は、アプレミラスト30 mg 1日2回(BID)では統計的有意性を示しましたが(-1.4に対してプラセボ-0.8、p=0.0159)、アプレミラスト20 mg BIDでは示されませんでした(-1.2、P=NS)。24週目において、指炎の数(指炎を患った手指と足指の数)のベースラインからの平均変化は、プラセボの-1.2に対しアプレミラスト20 mg BIDが-1.5(P=NS)、アプレミラスト30 mg BID)が-1.8(P=0.0121)でした。

アプレミラストに無作為割り付けされ、52週間の試験を完了した患者の場合、MASESと指炎の数のベースラインからの変化率の中央値は、両アプレミラスト治療群でそれぞれ-66.7%と-100%でした。

トロント大学内科教授のDafna Gladman医師(M.D.、FRCPC)は、次のように述べています。「乾癬性関節炎は疼痛性の重篤な関節炎疾患で、その兆候や症状は日常活動を困難にし、多くの患者の生活の質を劣化させる場合があります。第3相試験のこれらプール化データは、アプレミラストによる治療が乾癬性関節炎の複数の症状を有意に制御することを示し、乾癬性関節炎による疼痛性の持続的な兆候・症状を持っている患者に対し、アプレミラストが新しい長期治療の選択肢を提供できる可能性を示しています。」

アプレミラストによる治療を受けた患者において、腫れと圧痛を有する関節の数の有意な減少が16週目の後に達成され、52週目まで維持されました。

乾癬性関節炎の特徴の1つは、関節内と関節周辺、腱や靭帯が骨と付着すする部分における圧痛と腫れで、それらは治療をしなければ障害をもたらす可能性があります。3件のPALACE試験(PALACE 1/2/3)から得られた結果はすべて、腫れを有する関節の数と圧痛を有する関節の数がいずれも、アプレミラストによる治療を16週間受けた乾癬性関節炎患者で、プラセボと比較して有意に減少したことを証明しています。

これらの改善は52週間の治療期間を通じて維持されました。3件の試験のすべてで、アプレミラストに無作為割り付けされ52週間の試験を完了した患者の場合、腫れを有する関節の数の削減率中央値は最大87.5%に達し、圧痛を有する関節の数の削減率中央値は最大70.0%に達しました。

アプレミラスト30 mg BIDの治療により、統計的に有意で臨床的に意義のある身体機能改善が16週目と24週目の後に示され、52週目まで維持されました。

PALACE 1/2/3から得られた身体機能の解析結果は、3件のPALACE試験のいずれでも、アプレミラスト30 mg BIDによる14週間ないし24週間の治療が、健康評価質問票を用いた機能障害指数(HAQ-DI、P≤0.03)と簡易健康調査票第2版(SF-36 v2)の身体機能領域(PF、P≤0.05)によって測定した身体機能に、プラセボと比較して統計的に有意で臨床的に意義のある改善をもたらすことを証明しました。アプレミラストに無作為割り付けされ、52週間の試験を完了した患者の場合、それらの改善は維持または増強されました。

アプレミラストは受容可能な安全性プロファイルを示し、安全性の新たな問題は発見されず、最大52週間にわたりおおむね良好な忍容性を示しました。有害事象の重症度は大半が軽度ないし中等度で、治療中止につながるものではありませんでした。最も多く報告された有害事象は悪心、下痢、頭痛、上気道感染、鼻咽頭炎でした。

これらの結果は治験から得たものです。アプレミラストはいかなる適応症の治療薬としても承認されていません。

乾癬性関節炎に関しPALACE 1/2/3から得た総合データに基づき、NDA(新薬承認申請)とNDS(新薬承認申請)をそれぞれ米国とカナダの保健当局に2013年第1四半期と2013年第2四半期に提出しました。乾癬での米食品医薬品局に対するNDAと、乾癬性関節炎・乾癬をまとめての欧州販売承認申請(MAA)につき、2013年第4四半期の提出に向け、準備が順調に進んでいます。

PALACEプログラムについて

PALACE 1/2/3/4は多施設ニ重盲検プラセボ対照平行群間比較ピボタル第3相試験で、2つの積極的治療群を含めました。PALACE 1/2/3では、約1500人の被験者をアプレミラスト20 mg BID、30 mg BID、または外見上同一のプラセボに1:1:1の比率で無作為割り付けして24週間投与し、その後は最大52週間の積極治療段階に続き、長期安全性試験段階で患者全員がアプレミラストによる治療を受けました。PALACE 1/2/3試験には、過去に腫瘍壊死因子(TNF)阻害剤による治療が失敗した患者を含め、過去に経口DMARDおよび/または生物学的DMARD による治療を受けた活動性乾癬性関節炎患者など、広範囲の患者を含めました。PALACE 3には乾癬の顕著な皮膚病変を持つ患者の大きなサブセットを含めました。

PALACE 4では、DMARD未治療の患者500人以上をアプレミラスト20 mg BID、30 mg BID、または外見上同一のプラセボに1:1:1の比率で無作為割り付けしました。24週間投与し、その後は最大52週間の積極治療段階に続き、長期安全性試験段階で患者全員がアプレミラストによる治療を受けます。

PALACE 1/2/3/4試験の主要評価項目は、米国リウマチ学会による16週目での20%改善基準(ACR 20、変法)としました。副次的評価項目には16週目と24週目における兆候・症状のその他の測定値、身体機能、患者報告アウトカムを含めました。

PALACEプログラムは全体的に、薬事申請を目的とした乾癬性関節炎のプログラムとして、これまでで最も包括的なものを含みます。

アプレミラストについて

アプレミラストはホスホジエステラーゼ4(PDE4)に対する経口標的阻害剤で、細胞内部で作用して炎症性および抗炎症性のサイトカインのネットワーク発現を調節します。PDE4は、サイクリックアデノシン1リン酸(cAMP)特異的なPDEで、炎症細胞で優勢なPDEです。PDE4の阻害は細胞内cAMP濃度を上昇させ、同濃度の上昇はTNF-α、IL-23、その他炎症性サイトカインの発現調節を通じて炎症反応を下方制御します。またcAMP濃度の上昇は、IL-10などの抗炎症性サイトカインを増加させます。

乾癬性関節炎について

乾癬性関節炎は疼痛性の慢性炎症性疾患で、皮膚病の乾癬を伴います。世界各国で推定1億2500万人が乾癬を患い、そのうち約30パーセントが乾癬性関節炎も発症する可能性があります。乾癬性関節炎は、進行性で相加的な関節の炎症を伴う慢性疾患で、生活の質に悪影響をもたらし、勤労不能度を高める場合があります。乾癬性関節炎の一般的な症状・兆候には、乾癬性皮膚病変に加え、数カ所ないし多数カ所の関節、さらに脊椎における疼痛、硬直、膨張が含まれます。患者は多くの場合、乾癬を経験してから平均して10年後に関節症状を発症し、多くの乾癬性関節炎患者は診断されないままとなっています。乾癬性関節炎の詳細についてはwww.discoverpsa.comをご覧ください。炎症性疾患におけるPDE4の役割の詳細についてはwww.discoverpde4.comをご覧ください。

セルジーンについて

スイスのブードリーを拠点とするセルジーン・インターナショナル(Celgene International Sàrl)はセルジーン・コーポレーションの完全所有子会社であり、国際本部です。米ニュージャージー州サミットに本社を置くセルジーン・コーポレーションは国際的な総合バイオ製薬企業で、主として遺伝子とタンパク質を調節することでがんと炎症性疾患の革新的な治療薬の創薬・開発・商業化に努めています。詳細情報についてはwww.celgene.comをご覧ください。

将来見通しに関する記述

本プレスリリースには、将来見通しに関する記述が含まれています。一般的にこれらは過去の事実に関する記述ではありません。将来見通しに関する記述は、「予想する」、「見込む」、「考える」、「意図する」、「見積もる」、「計画する」、「するだろう」、「見通し」といった用語で特定できます。将来見通しに関する記述は経営陣の現在の計画、見積もり、想定、予測に基づいており、発表時点での見解です。法で義務付けられた場合を除き、新たな情報や将来の出来事が発生した場合でも、当社は将来見通しに関する記述を更新する義務を負うものではありません。将来見通しに関する記述は固有のリスクと不確実性を伴います。これらのほとんどは予想が難しく、通常は当社の管理範囲を超えたものです。実際の結果や成果は、多くの要因の影響により、将来見通しに関する記述で示唆されたものと大きく異なる可能性があります。これらの要因の大部分については、フォーム10-Kによるセルジーン・コーポレーション年次報告書や、証券取引委員会への提出書類で詳しく議論されています。

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