医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

ベーチェット病患者を対象とした第2相試験において、経口アプレミラストが口腔潰瘍の速やかで臨床的に有意な改善を実証

2013年10月30日 PM04:55
このエントリーをはてなブックマークに追加


 

スイス・ブードリー

(ビジネスワイヤ) — セルジーン・コーポレーション(NASDAQ:CELG)完全子会社のセルジーン・インターナショナルは本日、当社の画期的新薬である経口ホスホジエステラーゼ4(PDE4)標的阻害剤アプレミラストのベーチェット病患者における第2相臨床試験(BCT-001)の結果を発表しました。この知見は、サンディエゴで開催中の2013年米国リウマチ学会(ACR)/リウマチ専門医協会(ARHP)年次会議で報告されました。これらの結果は、ACR年次会議で報告される研究のうち、最も質が高く意義があり、代表的と考えられるデータにスポットを当てる公式ACR広報プログラムの1つとして、紹介されています。

ベーチェット病は希少な慢性炎症性疾患で、口腔・陰部潰瘍、皮膚・眼病変(失明に至ることがある)、関節炎が繰り返し起こるのが特徴です。炎症により、脳や消化管も影響を受けることがあります。

これらのデータは、今年6月の欧州リウマチ学会(EULAR)年次会議でも発表されました。それによると、アプレミラストを服用した患者は、12週目にプラセボ群と比べて有意に高い割合で完全奏功(活動性口腔潰瘍の消失)を達成しました(アプレミラスト、71%;プラセボ、29%; p<0.0001)。ベースライン時に陰部潰瘍があった患者(n=16)については、アプレミラスト投与群で12週目の完全奏功率が100%だったのに対し、プラセボ投与群では50%でした(p=0.036)。

トルコのイスタンブール大学ジェラパシャ・メディカルスクールで准教授を務めるGulen Hatemi氏(M.D.)は、次のように述べています。「ベーチェット病は患者の生活の質に重大な悪影響を及ぼすことがありますが、利用できる治療法は限られています。この患者集団を助けられる新療法へのニーズは明らかです。この重要な第2相試験で見られた速やかな反応と、この希少疾患が引き起こす口腔潰瘍をアプレミラストが治療し得るという可能性は、私たちにとって励みになります。」

口腔潰瘍に対するアプレミラストの有益な効果は、2週間以内に安定的な水準に達し、患者が治療を受けている期間中に維持されていました。

12週目には、ベーチェット病活動性評価フォーム(BDCAF)、ベーチェット症候群活動性スコア(BSAS)、ベーチェット病の生活の質(QoL)尺度を含め、患者の自己申告による複数の転帰スコアもアプレミラストによって改善しました。口腔潰瘍による痛みの改善も、アプレミラスト群がプラセボ群に比べて有意に高くなりました(アプレミラスト、-44.7 ± 24.30;プラセボ、-16.0 ± 32.54;p<0.0001)。

有害事象(AE)のタイプと重症度は、アプレミラストの既知の安全性プロファイルと同程度でした。BCT-001試験では、重症・重篤な有害事象(severe and serious adverse events、SAEs)および有害事象による投薬中止を含め、治療中に発現した有害事象(TEAE)は、アプレミラスト30mgを1日2回(BID)投与した群とプラセボ群で同程度でした。アプレミラスト投与群で、2回以上報告されたSAEはありませんでした。アプレミラスト30mg BID投与群で最も頻度の高かった5つのTEAEのうち、2つ(頭痛、ベーチェット症候群に見られる炎症)はプラセボ群と同程度の頻度でした。一方、悪心、下痢、嘔吐はアプレミラスト30mg BID投与群の方が高い頻度で報告されました。

この希少な慢性炎症性疾患に対しては利用できる治療法が限られており、原因も不明です。治療の選択肢は、どの器官系に症状が出ているかに大きく依存します。医師が勧める治療法の大部分は、患者の特定の症状を和らげることを目的としたもので、他の適応症に対して承認されている非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS)、免疫抑制剤、疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDS)などが採用されることがあります。

これらの結果は治験から得たものです。アプレミラストはいかなる適応症の治療薬としても承認されていません。

乾癬性関節炎に関しPALACE 1/2/3から得た総合データに基づき、NDA(新薬承認申請)とNDS(新薬承認申請)をそれぞれ米国とカナダの保健当局に2013年第1四半期と2013年第2四半期に提出しました。乾癬での米食品医薬品局に対するNDAと、乾癬性関節炎・乾癬をまとめての欧州販売承認申請(MAA)につき、2013年第4四半期の提出に向け、準備が順調に進んでいます。当社は現在、ベーチェット病を適応症とした承認申請を多くの国で行えるよう、機会を模索しています。

BCT-001について

BCT-001はベーチェット病患者を対象として2治療群(アプレミラスト30 mg BID、プラセボ)で実施した多施設無作為化プラセボ対照ニ重盲検平行群間比較第3相試験です。試験は、無作為化前期間(90日)、治療期間(12週)、延長期間(12週)、治療後経過観察期間(4週)で構成しました。活動性ベーチェット病の患者計111人をアプレミラスト30 mg BID、または外見上同一のプラセボに1:1の比率で無作為割り付けを行い、性に関して層別化しました。本試験の主要評価項目は、85日(12週)時点で口腔潰瘍を認めた人数としました。ベーチェット病の患者ほぼ全例で痛みを伴う口腔潰瘍が見られることから、この症状を有効性主要評価項目としました。ベーチェット病において比較的頻度の低い症状(陰部潰瘍、皮膚病変、炎症性眼疾患、消化管・血管・中枢神経系の障害、口腔・陰部潰瘍の痛みを含む)は、副次的/予備的有効性変数または安全性評価項目としました。

アプレミラストについて

アプレミラストはホスホジエステラーゼ4(PDE4)に対する経口標的阻害剤で、細胞内部で作用して炎症性および抗炎症性のサイトカインのネットワーク発現を調節します。PDE4は、サイクリックアデノシン1リン酸(cAMP)特異的なPDEで、炎症細胞で優勢なPDEです。PDE4の阻害は細胞内cAMP濃度を上昇させ、同濃度の上昇はTNF-α、IL-23、その他炎症性サイトカインの発現調節を通じて炎症反応を下方制御します。またcAMP濃度の上昇は、IL-10などの抗炎症性サイトカインを増加させます。

ベーチェット病について

ベーチェット病は、原因不明の慢性炎症性血管炎です。繰り返し起こる口腔・陰部潰瘍、座瘡から血管潰瘍にまで及ぶ多発性皮膚病変、静脈血栓症や生命に関わる動脈瘤などの血管障害、失明に至ることもあるブドウ膜炎として表れる炎症性眼疾患、神経障害、消化管障害が特徴です。ベーチェット病の有病率は中東、アジア、日本で最も高くなっていますが、米国では国立衛生研究所(NIH)により希少疾患または「奇病」に分類されています。現在、この希少な適応症に対しては、米国でも欧州全域でも限られた治療法しかありません。一部の症例では、コントロール不能の炎症のために、失明、腸穿孔、脳卒中に至ることがあり、生命に関わる動脈瘤出血が起こる場合もあります。ベーチェット病の根本的原因は不明ですが、この疾患は免疫系の異常と関連があります。炎症性疾患におけるPDE4の役割の詳細についてはwww.discoverpde4.comをご覧ください。

セルジーンについて

スイスのブードリーを拠点とするセルジーン・インターナショナル(Celgene International Sàrl)はセルジーン・コーポレーションの完全所有子会社であり、国際本部です。米ニュージャージー州サミットに本社を置くセルジーン・コーポレーションは国際的な総合バイオ製薬企業で、主として遺伝子とタンパク質を調節することでがんと炎症性疾患の革新的な治療薬の創薬・開発・商業化に努めています。詳細情報についてはwww.celgene.comをご覧ください。

将来見通しに関する記述

本プレスリリースには、将来見通しに関する記述が含まれています。一般的にこれらは過去の事実に関する記述ではありません。将来見通しに関する記述は、「予想する」、「見込む」、「考える」、「意図する」、「見積もる」、「計画する」、「するだろう」、「見通し」といった用語で特定できます。将来見通しに関する記述は経営陣の現在の計画、見積もり、想定、予測に基づいており、発表時点での見解です。法で義務付けられた場合を除き、新たな情報や将来の出来事が発生した場合でも、当社は将来見通しに関する記述を更新する義務を負うものではありません。将来見通しに関する記述は固有のリスクと不確実性を伴います。これらのほとんどは予想が難しく、通常は当社の管理範囲を超えたものです。実際の結果や成果は、多くの要因の影響により、将来見通しに関する記述で示唆されたものと大きく異なる可能性があります。これらの要因の大部分については、フォーム10-Kによるセルジーン・コーポレーション年次報告書や、証券取引委員会への提出書類で詳しく議論されています。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

CONTACT

Celgene International Sàrl
Investors:
+41 32 729 8303 ir@celgene.com
Media:
+41
32 729 8304 media@celgene.com

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...
 

同じカテゴリーの記事 

  • BioVectra与Keryx Biopharmaceuticals签署枸橼酸铁扩产协议
  • Eternity Healthcare Inc. Enters into Share Exchange Agreement with Guizho Tongren Healthy China Biotechnology Co. Ltd.
  • Takeda and TiGenix announce that Cx601 (darvadstrocel) has received a positive CHMP opinion to treat complex perianal fistulas in Crohn’s disease
  • Chi-Med Initiates Fruquintinib U.S. Clinical Trials
  • Orthocell Granted European Tendon Regeneration Patent