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CEATEC AWARD 2013、各部門グランプリ・準グランプリ決定!

2013年10月02日 PM02:40
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東京

(ビジネスワイヤ) — CEATEC JAPAN 2013では、本年の開催テーマである『Smart Innovation‐明日の暮らしと社会を創る技術力』のもと、『CEATEC AWARD 2013』を実施し、各部門のグランプリ・準グランプリを選定しました。
また、審査委員から強く推挙する声のあった製品を審査員特別賞として選定しました。
以下、各部門の受賞製品と選評を発表します。

「プロダクツ部門」

グランプリ

●世界初20型4K IPSα液晶パネル搭載 4Kタブレット「TOUGHPAD 4K」

パナソニック株式会社(5F76)

製品
概要

  自社開発の20型 4K IPSα液晶パネルを搭載した本製品は、当社の最新デジタル技術を駆使して、紙やディスプレイを超えるリアルで直感的な操作環境を実現。本製品は、世界最軽量・最薄で可搬性に優れ、最新OSのWindows 8.1 Proを搭載、高性能な第3世代インテル製CPUとNVIDIA® GeForce® グラフィックスプロセッサーを搭載したビジネスに適した大画面タブレットコンピュータです。
選評   4K技術をテレビ以外の用途にも広げて商品化したことで、日本の技術がどこまでシェアを取り戻せるか、試金石の一つとして評価できる。

医療、建築などいろいろな用途が考えられ、次世代タブレット端末の可能性を示した。

 

準グランプリ

●レンズスタイルカメラ 「DSC-QX100」「DSC-QX10」

ソニー株式会社/ソニーマーケティング株式会社(4F03)

製品
概要

  スマートフォンに装着するだけでカメラ機能が高性能コンパクトデジタルカメラ相当にグレードアップ。
選評   デジタルカメラの新しい形を提案している。

スマホ市場を変える切り札となる可能性を秘めている。

 

準グランプリ

●可搬型DNA解析装置

日本電気株式会社(5F63)

製品
概要

 

近年、DNA解析は犯罪捜査や東北大震災での被災者身元確認等、本人確認の有益な手段として益々注目され、現場での迅速な解析の需要が高まっています。可搬型DNA解析装置は従来1日以上要した解析も25~60分で処理可能となり、専用の施設環境や専門家を必要としないため、現場での解析が可能となりました。今後、DNA解析は幅広い分野で適用されていくと考えられており、本製品は様々な場面で貢献できると考えています。

選評   DNA解析の適用分野が広がることが期待できる。

応用と市場の広がりに未知の可能性が秘められている。

 

「ネットワーク&サービス部門」

グランプリ

●クラウド型EV・PHV充電インフラサービス

日本電気株式会社(5F63)

製品
概要

  NEC充電インフラサービスは、充電事業者毎に異なるクラウドをクラウド連携機能で相互接続可能にし“誰もが、いつでも、どこでも利用できる便利な充電サービス”を提供。マルチ決済機能を有しEV充電のビジネス化を実現。また、本クラウドサービスは様々なメーカーの充電器との接続が可能で、既存設置の充電器でもクラウド型サービス展開が可能。当社クラウドを軸にEV・PHV市場の早期立ち上げと世界における関連事業のポジション確立を狙います。
選評   システムをとりまとめるハブとしての役割が求められる。社会的に意義の大きなサービス。

マルチ決済機能をもつので、EV充電のビジネス化など、普及に期待がもてる。

 

準グランプリ

●可搬型緊急用ヘッドエンド

DXアンテナ株式会社(5F74)

製品
概要

  局舎のヘッドエンド設備が被災した場合に局舎機能を応急的に復旧させ、地域住民にいち早く情報を届けることを可能にしたDXアンテナ独自のケーブルテレビ用緊急用ヘッドエンドです。東日本大震災で東北地域のケーブルテレビ局のヘッドエンドが損壊したことにより放送が停波し、地域住民が必要とする情報を提供できない事態を受け、開発を行いました。災害・緊急時の対応を考慮し可搬性、保管性を高めています。
選評   災害対策など、目的と対象が明確で、堅実な技術。社会に求められる価値ある技術。
 

準グランプリ

●スマートアグリネットワークシステム~TPPに対抗する6次産業化~

ニチコン株式会社(2A68)

製品
概要

  本システムは、太陽光や風力そして小水力など農村地域の再生可能エネルギーにより発電した電気を蓄電し、EVに急速充電する農業充電ステーションとEVそして可搬式給電装置で構成される。EVに充電した電力は車の走行に使うほか、急速に電化が進むハウス栽培施設や農具などに使用できる。農業充電ステーションは通信により、蓄電状態や稼動状況、メンテナンス時期などを遠隔地でも集中管理することができる。
選評   EVに充電した電力を、車の走行のほか、ハウス栽培施設や農具などに使用できる。通信機能により、蓄電状態や稼動状況、メンテナンス時期などを遠隔地でも集中管理できるなど、これからの農業のスマート化に貢献できる。

すでに東北地方で設置実績をもっていることも、意義が大きい。

 

「キーテクノロジ部門」

グランプリ

●熱アシスト記録用ヘッド

TDK株式会社(1A11)

製品
概要

  データセンター等の大容量ハードディスクドライブ(HDD)に使用される磁気ヘッドです。記録密度向上のため媒体材料には高保磁力の磁性材料が使われてきており、従来の磁気ヘッドでは記録が困難になります。それを解決するため、レーザー光から供給されるエネルギーで媒体を加熱し、一時的に保磁力を下げて記録するレーザー搭載型熱アシストヘッドを世界で初めて開発し、HDDによる記録再生デモを実現しました。
選評   高密度磁気記録技術の基盤となる可能性があり、高く評価できる。

これから予想されるデータ爆発に備えるネットワーク社会必須の注目技術。

 

準グランプリ

●エアリアル・イメージング・プレート

株式会社アスカネット(2B21)

製品
概要

  エアリアル・イメージング・プレート(以下、AIプレート)はそれ1枚で空中に動画、写真、立体物を表示できる光学デバイスです。2面直交リフレクタの原理に基づき、微細な鏡面で構成されたプレートです。表示空間にはスクリーンや霧、ハーフミラーは無く、対象物の光そのものを空中で収束します。実像のため裸眼で観察でき眼精疲労の低減が図れます。自動車、什器、サイネージなどセンサとの組合せでインタラクティブな画面操作が可能です。
選評   3D表示の新しい形として期待がもてる、夢のある技術。

新しいインターフェイスとして興味深い。さまざまな用途が生まれそう。

 

準グランプリ

●TransferJet対応USBアダプタ

一般社団法人TransferJetコンソーシアム(5F65)

製品
概要

  2012年に国際標準化されたTransferJetは、機器同士を直接かざすだけの簡単な操作で、物理転送速度560Mbpsの高速転送が可能な日本発の近接無線技術です。TransferJet対応USBアダプタの開発により、既存のスマートフォン等に後付けすることでTransferJetが利用可能になりました。コンテンツや電子書籍の販売、デジタルサイネージ、クラウドサービスなど新サービスに応用できます。
選評   店舗の端末で書籍や音楽などのコンテンツを簡単にダウンロードして販売するなど、新しい情報流通の方途も生まれそうだ。

今後、利用が進む通信技術の一つとなるだろう。

 

「コアテクノロジ部門」

グランプリ

●固体水素源型燃料電池システム

ローム株式会社(2B40)

製品
概要

  固体水素源型燃料電池システムはこれまでのポータブル電源の課題を解消する画期的エネルギーソリューションである。固体水素源技術、水素発生制御技術、発電セル樹脂成型技術を駆使し、水素を使う分だけ作って発電するところが特徴である。本技術により、小型のUSB電源だけでなく、ハイブリット高出力電源を実現した。本機は災害時の非常用電源、停電時のバックアップ電源、アウトドアレジャー用電源として期待できる。
選評   小型のUSB電源だけでなく、ハイブリット高出力電源を実現した。災害時の非常用電源、停電時のバックアップ電源、アウトドアレジャー用電源など期待できる分野が多い。

ことに安全性は高く評価でき、新規性と社会性の高い技術といえる。

 

準グランプリ

●0.25mm×0.125mmサイズ 超小型チップ部品の開発

株式会社村田製作所(2A72)

製品
概要

  スマートホン・タブレットPCなどの携帯機器は、その高機能化に伴って、部品点数の増加による実装スペースの不足が予想されます。当社は、チップ積層セラミックコンデンサ・チップインダクタ・フェライトビーズという受動部品について、実装スペースの縮小に貢献する0.25mm×0.125mmという世界最小サイズを業界に先駆けて開発致しました。
選評   家電の小型化は必須であり、この技術により、新市場の開拓にも期待がもてる。

印刷・シート積層・プレス・カッティング・電極形成・めっきなど多岐にわたる要素技術の精度を高めて、このサイズを実現した。日本メーカならではの技術。

 

準グランプリ

●SiCパワーモジュール搭載 DC-DCコンバータ

アルプス電気株式会社(1A03)/ローム株式会社(2B40) 【共同受賞】

製品
概要

  アルプス・グリーンデバイスが開発した電流センサ、及びリカロイ™リアクトル並びにロームが開発したSiCデバイスを用いたDC-DCコンバータ(リファレンスモデル)。アルプス・グリーンデバイス株式会社、ローム株式会社、Mywayプラス株式会社様との共同開発により、従来同タイプのDC-DCコンバータと比較し、体積を10分の1にコンパクト化しています。これにより、発電・蓄電システム、EV/PHV/HVやインバーターを介した系統、IT・家電機器などのハブとして、今後のxEMSの実現に貢献します。
選評   DC-DCコンバータの高効率化に期待がもてる。

家電とEVの融合にも重要な技術となる。

 

「審査員特別賞」

●温熱覚通信システム

慶應義塾大学 理工学部 システムデザイン工学科 桂研究室(5F48)

製品
概要

  「温熱覚通信システム」は、実世界における温熱感覚の遠隔地間通信において重要となる温度・熱流の高精度な双方向制御の実現に世界で初めて成功した画期的な技術です。開発したシステムでは、離れた場所に存在するシステム間で温度・熱流情報が双方向に伝送され、温度の同期と熱エネルギー保存則を人工的に実現するように制御が行われます。本技術により、超臨場感コミュニケーションのさらなる拡張につながることが期待されます。
選評   離れている場所で触れた人や物体からの「温もり」を感じることが可能となり、触診などの遠隔医療や、新しい超臨場感マルチメディア通信・放送などの実現など革新的なイノベーションへの道が拓ける予感を感じさせる。

新規性は高く評価できる。技術的成熟度と市場性をこれからの課題とし、想像を超えたアプリケーションの登場に期待したい。

 

CEATEC AWARD 2013部門賞表彰式

表彰式では、審査委員より賞状、トロフィーの授与等のセレモニーが行われるとともに、各部門のグランプリ受賞製品を映像で紹介します。

●日時:10月3日(木)10:00〜
●場所:幕張メッセ国際会議場2階「201号室」

最新情報・詳細等については、下記のCEATEC JAPAN公式Websiteをご参照願います。
http://www.ceatec.com

CONTACT

お問い合わせは、下記までお願いいたします。
10月1日(火)~5日(土)午前9時~午後6時(5日は午後5時まで)
CEATEC
JAPAN 2013 プレスセンター 幕張メッセ国際会議場2階
担当:鳥飼 浩平(とりかい こうへい)・洞井 己起男(ほらい みきお)
電話:043-296-4328
または
上記期間以外のお問い合わせは、下記までお願いいたします。
CEATEC
JAPAN運営事務局(日本エレクトロニクスショー協会内)
担当:鳥飼 浩平
電話:(03)6212-5233
press2013@ceatec.com

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