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Allegro Ophthalmicsと千寿製薬、血管性眼疾患に対する画期的新薬としてのインテグリン・ペプチド治療薬を日本で開発するための提携を発表

2013年05月06日 PM02:55
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米カリフォルニア州サンホアンカピストラーノ & 大阪

(ビジネスワイヤ) — Allegro Ophthalmics, LLCと千寿製薬株式会社は本日、両社が提携・ライセンス契約を締結し、Allegroのインテグリン・ペプチド治療薬を日本で開発・販売すると発表しました。Allegroと千寿製薬は本提携により、オリゴペプチドによりインテグリンを標的化する画期的新薬(ファースト・イン・クラス)としてインテグリン・ペプチド治療薬を確立することで、世界各国で血管性眼疾患のために失明のリスク下にある患者の生活の質向上を目指します。

契約の条件に従い、千寿製薬はAllegroのインテグリン・ペプチド治療薬に関し、滲出型加齢黄斑変性(AMD)や糖尿病性黄斑浮腫(DME)などの血管性眼疾患に対する硝子体内注射用として日本で共同開発・販売する権利を取得します。千寿製薬はこれらの権利と引き換えに、Allegroに対し金額が8桁の前払いライセンス料、追加の開発費と売り上げに応じたマイルストーン支払金、売上高のパーセントロイヤルティーを支払うことに合意しました。

Allegro Ophthalmics最高執行責任者(COO)のマーク・カーシュバウムは、次のように述べています。「日本有数の眼科薬企業と戦略的提携契約を締結できたことは、Allegroにとって大きな喜びです。この提携により、失明のリスク下にある何百万人という患者に対する新たな治療選択肢として、インテグリン・ペプチド治療薬の潜在力を実証できるだけではなく、Allegroが米国内で複数の適応症や開発相にわたって当社の臨床プログラムを大きく前進させる上で必要な資本金を得ることができます。」

千寿製薬も同様に、この提携に前向きな展望を持っています。千寿製薬の吉田周平取締役副社長は、次のように述べています。「今回のAllegroとの提携契約発表は、日本の眼科分野におけるリーダー企業としての千寿製薬の決意・傾倒をさらに裏付けるものです。当社はAllegroのインテグリン・ペプチド治療薬が、滲出型AMD、DME、その他の血管性眼疾患に対する画期的新薬として大いに有望であると考え、日本の規制当局からの承認取得に向けた手続きの開始に意欲を燃やしています。」

住友商事株式会社の子会社である住友ファーマインターナショナルが、本取引に関してAllegroの顧問を務めました。

Allegroは最近、滲出型AMD患者を対象とする単独療法としての第Ib/IIa相試験における患者組み入れを完了し、抗VEGF療法と併用する第Ib/IIa相試験を開始したと発表しました。これら2件のヒト試験に先立って、末期DME患者を対象とする第I相試験が実施されています。ヒト試験から得られたデータはすべて、動物試験から得られたものと同様、滲出型AMDとDMEの両患者において、単独療法の恩恵が治療休止後少なくとも3カ月間継続するという事実を含め、インテグリン・ペプチド治療薬が安全で忍容性が良好、かつ有効であることを示しました。

インテグリン・ペプチド治療薬について

インテグリン・ペプチド治療薬は血管性眼疾患治療への新しいアプローチで、Allegroの創設者らがカリフォルニア工科大学との協力の下で発見したオリゴペプチドを利用しています。インテグリン・ペプチド治療薬は独自の方法により、異常血管の新生抑止、異常血管における漏出低減、異常血管の増殖阻害を全体的に達成することで、複数の適応症に対処します。この新規アプローチは独自の作用機序により、有効な単独療法、既存の標準治療法に対する補完療法のいずれにもなり得る可能性を備えています。

Allegroとインテグリン・ペプチド治療薬の詳細についてはhttp://www.allegroeye.comをご覧いただくか、Allegro最高執行責任者(COO)のマーク・カーシュバウム(Marc Kirshbaum)まで mkirshbaum@allegroeye.com にご連絡願います。

Allegro Ophthalmics, LLCについて

視覚科学と医学の分野で計100年以上の経験を持つAllegro Ophthalmics, LLCの首脳陣は、インテグリン・ペプチド治療薬を滲出型加齢黄斑変性、糖尿病性網膜症、糖尿病性黄斑浮腫に対する次世代治療薬カテゴリーとして確立すべく尽力しています。米国では合計600万人近くがこれらの疾患を患っています。Allegro Ophthalmicsは失明の防止と治療を追求しており、自立して機能する視力によって維持される生活の質の向上を何百万人という患者にもたらす潜在力を持っています。

千寿製薬株式会社について

創立が1947年で大阪に本社を置く千寿製薬株式会社は、さまざまな革新的製品を世界的規模で開発・製造・販売する企業で、眼科用製剤を専門としています。

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