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コーディスがフレキシブル・ステンティング・ソリューションズを買収

2013年03月13日 PM05:55
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米ニュージャージー州ブリッジウォーター

(ビジネスワイヤ) — 血管インターベンション技術の開発における世界的リーダー企業であるコーディス・コーポレーションは本日、フレキシブル・ステンティング・ソリューションズの買収を完了したと発表しました。同社は末梢動脈・静脈・胆管向けの柔軟性ある革新的ステントを開発する一流企業です。

現在、コーディスは世界中でS.M.A.R.T.®血管ステント技術を上市しています。フレキシブル・ステンティング・ソリューションズのFlexStent®自己拡張型ステントシステムを取得したことで、コーディスは抹消動脈疾患(PAD)の治療における未充足のニーズに対処できるよう、S.M.A.R.T.®ステントプラットフォームを発展させる機会を獲得しました。また同システムによって、コーディスは当社の治療デバイスを膝下と静脈のインターベンションに拡張するための力を高めることができます。欧州と北米だけで約2700万人がPADを患っています。

コーディス・コーポレーション企業グループ会長のShlomi Nachmanは、次のように述べています。「コーディスは一貫して、世界で血管疾患に罹っている患者のニーズを満たすべく、低侵襲の治療選択肢から成るポートフォリオを拡大するための機会に目を付けています。コーディスは今回の買収によって、進展を見せる治療ニーズに対応できる選択肢をさらに医師に提供するとともに、血管疾患の治療における当社のリーダーとしての地位を強化することができるようになります。」

今回の買収により、血管内治療向け製品の市場で当社の地位を強化するための戦略において、また節目となる大きな成果を達成したことになります。コーディスは最近、S.M.A.R.T.®ステントの適応症として浅大腿動脈(SFA)と近位膝窩動脈(PPA)の疾患の承認を取得しました。S.M.A.R.T.®は米国で腸骨血管、SFA、PPAの疾患を適応症として承認された唯一のステントです。コーディスはその他にも、経皮経管的血管形成術バルーンや慢性完全閉塞用クロッシングデバイスを含め、市場有数の血管内技術プラットフォームを提供しています。

独バードクロチンゲンのフライブルク大学病院・バードクロチンゲン心臓センター脈管科長を務めるProf. Dr. Thomas Zellerは、次のように述べています。「FlexStent®システムは柔軟性、破裂耐性、径方向強度を最適化し、予測可能な留置性能を備える有望なプラットフォームです。この新たな技術プラットフォームで経験を積んでいきたいと思います。」

FlexStent®システムは2009年1月に血管疾患(腸骨血管、SFA、膝窩血管)の治療向けに欧州のCEマーク認可を取得しています。米国では米食品医薬品局(FDA)から2009年9月に悪性腫瘍を伴った胆管狭窄症の緩和医療用として510(k)の承認を取得しました。FlexStent®システムはSFAのアテローム性動脈硬化症を患っている患者あるいはSFA疾患の患者の治療における安全性と効力を評価するIDE(治験医療機器の適用免除)研究で評価が行われている最中です1。非盲検試験のデータは、米国で適応症をSFA疾患に拡大するための市販前承認(PMA)申請を支持するものとなることが期待されています。

ニューヨークの心血管研究基金(Cardiovascular Research Foundation)で血管内サービスディレクターを務めるウィリアム・A・グレイ氏(MD)は、次のように述べています。「当基金は、米国の患者を対象に現在承認されている適応症以外でも、FlexStent®システムの技術とその潜在的な治療用途について理解を深めるための機会を得ることができ、うれしく思います。」

本買収の取引条件は公表されていません。グレイ医師とProf. Dr. Thomas Zellerはコーディスに対するコンサルティングのサービスで報酬を得ています。

抹消動脈疾患について

抹消動脈疾患(PAD)は、アテローム性動脈硬化症として知られるプロセスにおいて、動脈の内側に集積・沈着する脂質性物質の増加で引き起こされます。沈着する脂質性物質の増加によって、動脈の内側が肥大化し、動脈が狭くなり、生命活動に必須の組織・器官への血流が抑制されます。よく影響を受ける動脈は、足、腕、首、腎臓に分布しています。

コーディス・コーポレーションについて

ジョンソン・エンド・ジョンソンのグループ会社であるコーディス・コーポレーションは、血管インターベンション技術の開発・製造における世界的リーダー企業です。当社はそのイノベーションと研究開発を通じて、世界各国の医師らと協力し、血管疾患に罹っている数多くの患者の治療に貢献しています。コーディス・コーポレーションの詳細情報については、www.cordis.comをご覧ください。

1. FlexStent®システムはSFAのアテローム性動脈硬化症を患っている患者あるいはSFA疾患の患者の治療向けに唯一米国で治験用に承認されています。本製品はこの治験用途として米国において商業提供されていません。FlexStent®システムは2009年9月に取得した510(k)承認に従って、悪性腫瘍を伴った胆管狭窄症の緩和医療用として商業提供されています。

本プレスリリースは1995年民事証券訴訟改革法で定義された「将来見通しに関する記述」を含みます。読者の皆さまには、これらの将来見通しに関する記述に信頼を寄せないように願います。これらの記述は将来の出来事に関する現時点での予想に基づいています。背景となる仮定が不正確であったり、未知のリスクないし不確実性を伴うことが判明したりする場合、実際の結果はコーディス・コーポレーションもしくはジョンソン・エンド・ジョンソンあるいは両社による期待および推測とは、大きく異なる場合があります。こうしたリスクおよび不確実性には、業界の一般的な状況と競争、金利・為替レートの変動などの経済要因、競合他社による技術的進歩・新製品・特許取得、規制当局からの承認取り付けなどの新製品の開発に内在する課題、特許関連で持ち上がる課題、医療製品・サービスの購入者による購入行動・支出パターンの変化あるいは財政難、規制法・諸規制および国内外の医療改革の変化、医療コスト抑制の傾向、政府部局による医療業界の審査の厳格化、製造に伴う困難あるいは遅延、製品リコールあるいは規制措置につながる製品効力・安全性の懸念などが含まれますが、これらに限定されません。これらのリスク、不確実性、その他の要因の詳しいリストと記述は、ジョンソン・エンド・ジョンソンの2012年12月30日を期末とする会計年度におけるフォーム10-K年次報告書の添付書類99に掲載されています。このフォーム10-K報告書およびその後の提出書類のコピーはwww.sec.govおよびwww.jnj.comからオンラインで、あるいはジョンソン・エンド・ジョンソンに請求することで入手できます。コーディス・コーポレーションおよびジョンソン・エンド・ジョンソンは、いかなる将来見通しに関する記述についても、新情報や将来の出来事ないし進展の結果に応じて更新する責任を負いません。

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