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MPEG LAのLibrassay®が個別化医療の診断で特許の障壁を除去

2012年10月01日 PM07:39
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デンバー

(ビジネスワイヤ) — MPEG LAは本日、Librassay®により個別化医療の診断に関する発明・発見を一括して利用できるようになったと発表しました。Librassayは、米国立衛生研究所(NIH)をはじめとする主要な革新的医療組織(下記に一覧を記載)の画期的な協力組織です。

MPEG LAのラリー・ホーン社長兼最高経営責任者(CEO)は、次のように語っています。「医療の進歩は、特許技術の利用を取り巻く不確実性によって脅かされてきました。消費者向け電子機器、映像、情報技術の利用にMPEG LA独自の特許プールが市場ベースのソリューションを提供したのと同じように、MPEG LAのLibrassay®は医療市場に同様のソリューションを導入し、大幅なコスト削減と生活の質の恩恵をもたらす可能性があります。世界クラスの医療技術を広く利用できるようにすることが、医療技術の発明と同じく重要であるということに積極的に理解を示している世界的研究機関の先見性と尽力に、私たちは拍手を送ります。」

NIH技術移転室ディレクターのマーク・ロールボー氏は、次のように語っています。「NIHの方針は、できるだけ広く保有技術を普及させて商業化を促進し、公衆衛生を改善することにあります。MPEG LAとLibrassay®がNIH提供の特許技術を他組織提供の補完的技術と共にプールして、そのプールから非独占的な商用ライセンスを許諾し、診断と個別化医療に利用できるようにすることを許可する今回の合意は、当組織の方針を推進するものです。」

Librassay®担当エグゼクティブディレクターのクリスティン・ニューマンは、次のように語っています。「Librassay®が登場するまで、医療診断に関する発明のライセンスを得ることは容易ではありませんでした。現在はLibrassay®が、診断法開発者と医療提供者が特許権を手頃な価格で確実に入手できる場となりました。特許保有者にとっては、自らの技術が他の技術と組み合わせられて広く採用され、研究への投資に対して妥当な見返りを得られる機会が生まれ、さらなる投資の動機もできました。」

Librassay®の当初の特許提供者は以下の通りです。

  • ジョンズ・ホプキンス大学
  • ルートヴィヒがん研究所
  • メモリアル・スローン・ケタリング癌センター
  • 米国立衛生研究所
  • パートナーズ・ヘルスケア
  • リーランド・スタンフォード・ジュニア大学理事会
  • ペンシルベニア大学理事会
  • カリフォルニア大学サンフランシスコ校

Librassay®はおよそ400件の特許を手始めとして、世界の主要な研究機関の世界的な医療診断特許権を一括ライセンスによって誰でも入手できるようにします。Librassay®は、ホールゲノム解読を含む新しい多重診断テストによる病気や健康状態の診断に特に恩恵があると期待されています。このようなテストには多数の異なる当事者が保有する特許権が関係しているからです。

MPEG LAは、他の特許保有者のLibrassay®への参加を歓迎しています。詳細については、 LicensorInfo-Librassay@mpegla.com にお問い合わせください。

オンラインLibrassay®ストアのご利用、またはLibrassay®特許ポートフォリオ・ライセンス文書のご請求については、www.librassay.comをご覧ください。

MPEG LAについて

MPEG LAは、重要な技術を広く利用できるようにする特許ライセンスを提供する世界的な独立系企業です。MPEG LAは、現代的な特許プールを構築しました。ユーザーが選択した技術の導入支援に当たるMPEG LAは、革新成果を広く採用するための機会を創出し、革新活動を促進するライセンシングソリューションを提供しています。MPEG LA独自のデジタルビデオ圧縮ライセンスにより、史上最高の普及度を誇る消費者向け電子機器の規格が生み出されました。このライセンスは特許の藪を取り扱う上でのひな形となっています。MPEG LAは現在、6000の特許から構成されたライセンシングプログラムを74カ国で運営しており、ライセンサーは159、ライセンシーは約5000を数えます。詳しい情報については、http://www.mpegla.comをご覧ください。

ジョンズ・ホプキンス大学

1876年にバルチモアで慈善家のジョンズ・ホプキンス氏によって創立されたジョンズ・ホプキンス大学(JHU)は、米国初の研究大学であり、現在は、高等教育と研究をリードする中心地となっています。全米科学財団は、科学、医学、工学の総研究開発費で32年間連続でJHUを米国首位の学術機関にランク付けしました。今日までに36人のノーベル賞受賞者を輩出し、その研究は世界的に非常に高い頻度で引用されています。

ルートヴィヒがん研究所

ルートヴィヒ研究所は、研究室と臨床の場を統合した発見プロセスを通じてがんの理解と制御を改善する活動に努める国際的な非営利組織です。治験責任医師のグローバルネットワークと独自の臨床試験を主導・実施する能力を活用しながら、諸発見を患者に貢献する用途に応用する活動を積極的に行っています。1971年の設立以来、15億ドル以上をがん研究に投じています。

メモリアル・スローン・ケタリング癌センター

メモリアル・スローン・ケタリング癌センターは、がんの予防、患者ケア、研究、教育を専門とする世界で最も歴史のある最大の民間機関です。センターの科学者と臨床医は、がんの理解、診断、治療を向上させるために革新的なアプローチを考案しています。センターの専門家は生物医学研究のリーダーであり、先頭に立って最新研究を世界のがん治療の水準向上につなげています。詳細については、www.mskcc.orgをご覧ください。

米国立衛生研究所

米国の医療研究機関である米国立衛生研究所(NIH)は、27の研究機関とセンターを持ち、米国保健福祉省に属しています。NIHは、基礎・臨床・応用の医療研究を実施・支援する連邦政府の主要機関であり、通常疾病と希少疾病の原因、治療、治癒を研究しています。NIHとそのプログラムの詳細については、www.nih.govをご覧ください。

パートナーズ・ヘルスケア

パートナーズ・ヘルスケアは、ブリガム・アンド・ウィメンズ病院とマサチューセッツ総合病院が設立した総合医療システムで、組織的で質の高い医療を患者に提供します。パートナーズのシステムには、この2つの研究医療センターに加えて、地域病院・専門病院、医師ネットワーク、地域医療センター、在宅医療・長期介護サービス、その他の医療組織が含まれます。パートナーズ・ヘルスケアは、患者のケア、研究、教育、地域へのサービスに注力しています。パートナーズは、米国の主要な生物医学研究組織の1つであり、ハーバード・メディカル・スクールと連携する主要な教育協力組織です。パートナーズ・ヘルスケアは非営利組織です。

ペンシルベニア大学

フィラデルフィアにあるペンシルベニア大学は、米国有数の教育・研究大学です。アイビーリーグの一員として学術面の優秀さで輝かしい歴史を持ち、12校のスクールで2万1000人以上の学生に学部課程、修士課程、専門職の学位を与えています。165の研究センターと研究機関を持つペンシルベニア大学では研究活動は高く評価され、年間10億ドル近い予算が研究を支えています。特にペレルマン医学大学院は、USニューズ&ワールドリポート誌が実施する研究重視のメディカルスクールの調査で常に上位に名を連ねています。ペレルマン医学大学院は、米国立衛生研究所の助成先組織として常に上位に入り、前年度には5億ドルが助成されています。詳細については、www.upenn.eduをご覧ください。

カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)

UCSFは、高度な生物医学研究、大学院レベルの生命科学・健康専門職教育、優れた患者ケアを通じて世界の健康の推進に取り組む先進的な大学です。バイオテクノロジー誕生の地であり、米国立衛生研究所の助成先として最大の公的機関であるUCSFは、国家による生物医学研究への投資を直接的な公益に転換させることに努力しています。その活動の中核は、UCSFの革新・技術・アライアンスオフィスの管理下にあり、1700件以上の実用されている発明と450件の知的財産のライセンスです。現在、UCSFの技術に基づいて97種類以上の製品が販売され、13種類以上が臨床開発段階にあります。詳細については、www.ucsf.eduをご覧ください。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

写真とマルチメディア・ギャラリーはこちらをご覧ください: http://www.businesswire.com/multimedia/home/20121001005774/ja/

CONTACT

MPEG LA, LLC
Tom O’Reilly, 303-200-1710
Fax: 301-986-8575
toreilly@mpegla.com

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