医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【有識者検討会】最低薬価品で過度な値引き-通常価格交渉から除外を

【有識者検討会】最低薬価品で過度な値引き-通常価格交渉から除外を

読了時間:約 1分45秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2023年03月20日 AM10:11

厚生労働省の「医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会」が17日に開かれ、厚労省から最低薬価が適用される医薬品や安定確保医薬品が医療上の必要性が考慮されず、医薬品卸と医療機関・薬局の総価取引における調整弁として扱われ、大きな乖離率が生じている実態が示された。構成員からは、通常の価格交渉からこれらの品目を除外するルールの導入や総価取引を食い止める政策誘導、単品単価取引の推進が必要などの意見が出た。

2021年9月に実施した薬価調査では、改定前薬価に最低薬価制度が適用されていた品目の平均乖離率は9.3%となり、全品目を対象とした平均乖離率7.6%よりも高かった。最低薬価が適用された品目は、安定確保医薬品であってもカテゴリーAで平均乖離率8.3%、カテゴリーBで3.0%、カテゴリーCで10.0%と高い。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【生物由来技術部会】「アクーゴ」は継続審議に-品質面で追加データ要求
  • 【厚労省】研修期間は「1年間以上」-薬剤師卒後研修に指針
  • 【行政評価・監視委】20歳以上にも規制強化を-濫用の恐れのある医薬品
  • 【医薬品情報学会】口腔OTCの根拠公表-鎮痛薬服用前後で効果
  • 【茨城県/順天堂大】「茨城県地域枠」で協定締結-在学中に月10万円貸与