医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【厚労省検討会】「現実的でない」と疑問符-薬剤費総額の改定率調整

【厚労省検討会】「現実的でない」と疑問符-薬剤費総額の改定率調整

読了時間:約 2分10秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2022年10月31日 AM10:15

厚生労働省の「医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会」が27日に開かれ、民間シンクタンクから薬価・流通制度、産業構造について意見を聞いた。新時代戦略研究所()の朝井淳太代表は、経済成長に基づき合意した薬剤費成長率で総薬剤費規模を設定する薬価調整メカニズムを改めて説明したが、一部の構成員からは「日本の低いGDP成長で日本の医薬品市場の魅力を高める策としては現実的でない」との否定的な意見が出た。

INESは、2021年5月に薬価制度改革案を公表した。経済成長に合わせ市場成長を担保し、市場成長に合わせた薬価改定を行うマクロ的アプローチと、イノベーティブな新薬を適切に評価し、財源配分していくミクロ的アプローチの両立を目指している。今後10年間の平均成長率予測をもとに、少なくともGDPと同じ成長率まで医薬品成長率を担保することで、総薬剤費規模を引き上げるとの考え方だ。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【行政評価・監視委】20歳以上にも規制強化を-濫用の恐れのある医薬品
  • 【医薬品情報学会】口腔OTCの根拠公表-鎮痛薬服用前後で効果
  • 【茨城県/順天堂大】「茨城県地域枠」で協定締結-在学中に月10万円貸与
  • 【薬事検討会】中等度変更事項を試行導入-報告書案が大筋で了承
  • 【厚労省】29年度末65%以上を新目標-後発品の金額シェア設定