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「断続的断食」は減量と心血管代謝マーカーの改善に寄与?ーアンブレラレビューで

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2022年01月07日 PM01:00

アンブレラレビューで断続的断食の効果を確認

断続的断食には減量と心血管代謝マーカーの改善効果が認められるとするアンブレラレビューの結果が、「JAMA Network Open」に12月17日掲載された。米イリノイ大学のKrista Varady氏らが報告した。


画像提供HealthDay

断続的断食とは、摂食できる期間を制限する食事スタイルの総称で、摂取エネルギー量を考慮しなくても良いという手軽さから、人気が高まっている。例えば「5:2ダイエット」では、週のうち2日はエネルギーのあるものを口にしない。「隔日断食」では、断食日と摂食できる日を交互に繰り返す。「時間制限食」では、1日の中で特定の時間帯にのみ食事を可とする。

Varady氏らは、これまでに報告されている断続的断食の有用性を検討したシステマティックレビューを対象とするアンブレラレビューにより、エビデンスの強さや質を総合的に検証した。PubMed、Embase、Cochrane Libraryに2021年1月12日までに公開された論文から、断続的断食の有用性を成人で検討した11件のメタ解析を抽出した。

それらのメタ解析には130件のRCTが含まれており、解析対象RCT件数は中央値38件(四分位範囲24~69)で、各RCTの追跡期間は同3カ月(2~5)だった。システマティックレビューの評価ツール(AMSTAR-2)で品質を測定した結果、中等度と判定されたものが7件(64%)、低品質が4件(36%)であり、高品質に該当するものはなかった。なお、130件のRCTのうち肥満関連転帰を検討していたのは104件で、それらの研究参加者数は中央値266人(119~423)だった。

検討の結果、断続的断食の全てのタイプで、減量と心血管代謝マーカーの改善傾向が見られた。ただし、臨床的に意義があるとされる5%を超える減量は、隔日断食と5:2ダイエットでのみ認められた。この結果についてVarady氏は、「断続的断食が肥満にとって効果的な減量戦略であることが示された」とまとめている。また、「血圧やLDL(悪玉)-コレステロール、および中性脂肪を低下させることにより、心臓病のリスクを抑える効果的手段である可能性がある。さらに、インスリン抵抗性を改善し、2型糖尿病の予防に役立つと考えられる。これらのメリットの大半は、おそらく減量に起因するものだ」と解説を加えている。

では、断続的断食をすぐにでも始めるべきだろうか? 本研究に関与していない専門家は、断続的断食を一般的な食事療法の一つとして推奨するのは時期尚早だと主張している。

その一人、米インターマウンテン・メディカルセンター心臓研究所のBenjamin Horne氏は、本研究の解析対象の中で最も大きなメリットが報告されていた研究では、多くの人が継続的に実施するのは困難と言える介入が行われていたと指摘。「断続的断食を巡る今後の研究では、ごく一般的な人々でも順守可能な方法なのかを評価する必要があるのではないか」と述べている。また、「断続的断食によって心臓発作や脳卒中リスクが減るのか、あるいは寿命延伸につながるのかという点は、今回報告された研究でも不明のままだ」と語っている。

加えてHorne氏は安全面の懸念にも言及。「現状では、断続的断食の効果が誇大に伝えられている傾向があり、そのような情報のみに基づいて無防備に開始した人に、有害事象が生じることも考えられる。特に、慢性疾患患者や、無症状ではあるものの健康とは言えない状態の人では注意が必要だ」という。

ニューヨークで栄養士として活動しているRobin Foroutan氏は、断続的断食の代替として、断食期間中に全く食品を摂取しないのではなく、低エネルギーの食品を少量摂取する「(fasting-mimicking diets;FMD)」を提案する。「FMDは体を『断食が続いている』とだまして断食のメリットを得ようとする方法と言える。より簡単に行えて、多くの人が続けられる」とのことだ。ただし、「新しい食事療法を始める前には、必ず医師に相談すべき」と同氏は注意を付け加えている。(HealthDay News 2021年12月21日)

▼外部リンク
Intermittent Fasting and Obesity-Related Health Outcomes
An Umbrella Review of Meta-analyses of Randomized Clinical Trials

HealthDay
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Photo Credit: Adobe Stock
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