医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【調査】eコンセント普及に遅れ-国内治験導入わずか15%

【調査】eコンセント普及に遅れ-国内治験導入わずか15%

読了時間:約 2分11秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2021年11月08日 AM10:45

治験に参加する被験者への説明や同意を電子的に取得する「」を導入した製薬企業がわずか15%にとどまることが日本製薬工業協会医薬品評価委員会が実施した調査で明らかになった。導入実績があるのは全て外資系企業で、内資系企業で普及が進んでいない。国内での導入実績の少なさやシステム導入にかかる時間・費用などが普及を妨げているほか、医療機関側からも紙原本の説明文書・同意文書に比べた場合のeコンセントのメリットが理解されていない現状があるようだ。

通常、被験者が治験に参加する場合、医師や治験コーディネーター()が紙の治験説明文書を用いて口頭で説明し、被験者が納得すれば同意文書に署名し、参加する流れになる。新型コロナウイルス感染防止に伴い、被験者が来院しない非接触型での実施が可能な分散型治験が試行的に導入される中、動画コンテンツの視聴を通じて治験の理解向上につなげる電子説明文書、遠隔からでも被験者からの同意取得が可能な電子同意文書を活用する機運が高まっている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【厚労省】心筋炎既往歴「慎重に」-コロナワクチンで周知
  • 【政府構想会議】エコシステムの構築を明記-創薬力向上へ論点整理案
  • 【医療機能評価機構】輸液を末梢静脈から誤投与-「中心静脈から」周知促す
  • 【公明党/立憲民主党】GMP認証の義務化求める-機能性表示食品で提言
  • 【厚労省】在宅訪問の駐車許可緩和-緊急時申請負担も軽減