医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【中医協総会】薬歴管理料見直しに反対-多剤服薬指導で加算認めず

【中医協総会】薬歴管理料見直しに反対-多剤服薬指導で加算認めず

読了時間:約 1分56秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2021年10月25日 AM10:15

中央社会保険医療協議会は22日の総会で、2022年度調剤報酬改定に向け、薬局薬剤師の対人業務に対する評価をめぐり議論した。有澤賢二委員(日本薬剤師会常務理事)は、薬剤種類数が多い場合に薬剤服用歴管理指導料の評価を拡充するよう要望したものの、委員からは、「前回と同じ処方内容のDo処方の場合、一つひとつの薬剤で説明を受けることは少ない」「技術料として算定されている薬剤服用歴管理指導料に加算を付けることはこれまでの議論と逆行する」と反対意見が相次いだ。

薬剤服用歴管理指導料は、薬剤の服用に関する基本的な説明や患者に必要な服薬指導、薬剤服用歴への記録の業務で点数が算定されている。厚生労働省は、767薬局を対象に行った調査で、薬剤情報提供・服薬指導の平均所要時間について薬剤種類数が6種類未満の場合は1回当たり約5.1分に対し多剤調剤時(6種類以上)の場合は1回当たり約9.0分と説明時間が長くなるとの結果を踏まえ、薬剤服用歴管理指導料に関する評価の見直しを論点として示した。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【生物由来技術部会】「アクーゴ」は継続審議に-品質面で追加データ要求
  • 【厚労省】研修期間は「1年間以上」-薬剤師卒後研修に指針
  • 【行政評価・監視委】20歳以上にも規制強化を-濫用の恐れのある医薬品
  • 【医薬品情報学会】口腔OTCの根拠公表-鎮痛薬服用前後で効果
  • 【茨城県/順天堂大】「茨城県地域枠」で協定締結-在学中に月10万円貸与