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「座って食べる時間の長さ」が、子どもの野菜や果物摂取量に影響?

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2021年08月05日 PM03:00

昼食時間を10分増やせば子どもの野菜・果物摂取量が増える

子どもに野菜や果物をしっかり食べさせたかったら、食事にかける時間を増やすと良いかもしれない。昼食時の着席時間を10分増やしたところ、野菜と果物の摂取量が有意に増えたとの研究結果が報告された。詳細は「JAMA Network Open」に6月22日掲載された。


画像提供HealthDay

この研究は、米イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校で行われたサマーキャンプに参加した小中学生を対象に実施された。論文の上席著者である同大学のMelissa Pflugh Prescott氏は、「子どもたちは食事の最初に、まず楽しみにしている料理を食べ、時間が余ったらほかの料理を食べる。しかし、時間がなければ好きな物以外はあまり手をつけない。残されるのは、たいてい野菜や果物だ」と話す。

Prescott氏らは、2019年のサマーキャンプに参加した38人の子ども(平均年齢11.86±1.23歳、女児が61%)に対して20日間にわたり計241回、学校給食プログラムの栄養基準に準拠して調理された昼食を提供。着席時間を無作為に10分または20分に設定し、摂取量の違いの有無を検討した。

その結果、着席時間が10分の時は20分の時に比べて、〔-14.1%(95%信頼区間-22.7~-5.7)〕と果物〔-11.3%(同-18.1~-4.5)〕の摂取量が有意に少なかった。前菜とメインディッシュ(タンパク質と穀物)および飲み物(牛乳と水)については、条件間の有意差がなかった。

摂取エネルギー量も10分の時は20分の時に比べて-22.03kcal(同-39.47~-4.61)であり有意に少なかった。さらに栄養素別に見ても、炭水化物-3.81g(同-6.20~-1.42)、-0.51 g(同-0.81~-0.19)、タンパク質-1.11g(同-2.17~-0.04)と、着席時間が10分の時には有意に少なかった。その一方で、脂質は-0.36g(同-0.89~0.17)であり有意差がなかった。

微量栄養素に関しては、評価した項目のうちビタミンDとカルシウムには有意差がなかったが、鉄〔-0.20mg(同-0.38~-0.02)〕とカリウム〔-53.49mg(同-84.67~-22.32)〕の摂取量は、着席時間が10分の時の方が有意に少なかった。

Prescott氏によると、子どもたちの昼食時の着席時間が10分しかないという実態は、かなり一般的なことだという。「給食では列に並んで自分の食事を受け取る順番を待たなければならない。また、給食の時間は食後の休憩時間と連続している。子どもたちが実際に食事にあてる時間は、大人が考えているよりもはるかに短い」と同氏は語っている。

米国では子どもの健康状態を改善するために、2010年に学校給食の栄養要件が強化された。Prescott氏は今回の研究から、このような連邦政府の取り組みを後押しするデータが得られたとしている。同氏は、「学校給食改善プログラムについて最も評価すべき点の1つは、世帯収入の多寡にかかわらず全ての子どもたちが、家庭ではあまり食べられないようなさまざまな食品を、学校で食べられるようにしたことだ。しかし、給食の時間が短いがために、子どもたちがそれらの食品を食べる機会を失っているとすれば、プログラムが成功したとは言えない」と述べている。(HealthDay News 2021年7月26日)

▼外部リンク
Effects of Longer Seated Lunch Time on Food Consumption and Waste in Elementary and Middle School–age Children

HealthDay
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