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E7090、FGFR2陽性の切除不能胆道がんで希少疾病用医薬品に指定-エーザイ

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2021年03月01日 AM11:45

FGFRに素早く、強力に結合し、かつ高い選択性をもつと期待される新規TKI

エーザイ株式会社は2月22日、経口投与可能な新規抗がん剤として開発中の線維芽細胞増殖因子(FGF)受容体(FGFR1、、FGFR3)選択的チロシンキナーゼ阻害剤E7090について、FGFR2融合遺伝子を有する切除不能な胆道がんを予定される効能・効果として、厚生労働省から希少疾病用医薬品()に指定されたことを発表した。

E7090は、同社の筑波研究所で創製された新規チロシンキナーゼ阻害剤。従来のFGFR阻害剤と異なり、ジメトキシフェニル基を持たない基本構造を有し、速度論的解析実験からFGFRに素早く、強力に結合し、かつ高い選択性を示す結合様式(タイプV)によるキナーゼ阻害作用により、抗腫瘍効果を現すことが推察されている。

同製剤の臨床第Ⅰ相試験を日本で実施し、FGFR2融合遺伝子を有する切除不能な胆道がんに対する治療を対象に、厚生労働省の「」の対象品目に指定されている。現在、日本、中国でFGFR2融合遺伝子を有する胆管がんを対象とした臨床第Ⅱ相試験(201試験)が進行中だ。また、日本において、エストロゲン受容体陽性HER2陰性の乳がんを対象とした臨床第Ⅰ相試験が進行している。

肝内胆管がんの約14%でFGFR2融合遺伝子

日本における胆道がんの患者は約3.2万人と推計されている。胆道がんの5年相対生存率は約20%で、膵がんに次いで予後の悪い難治がんとされている。他のがんと比較して薬物療法の選択肢も限られており、アンメット・メディカル・ニーズの非常に高い疾患だ。

胆道がんの15~30%を占める肝内胆管がんの約14%でFGFR2融合遺伝子が認められている。FGFRの遺伝子異常はがん細胞の増殖、生存、遊走、腫瘍血管新生、薬剤耐性などに重要な役割を果たしていることが知られおり、さまざまながん腫においてFGFRの遺伝子異常が認められていることから、がん治療の有望な標的として注目されている。E7090は、FGFR1、2、3を選択的に阻害し、そのシグナルを遮断することにより、FGFRの遺伝子異常を有するがんに対する新たな分子標的治療薬となる可能性がある。

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