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新型コロナ感染がきっかけで糖尿病?相互作用を探る国際レジストリ「CoviDIAB」発足

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2020年07月02日 PM02:30

COVID-19罹患が糖尿病の新規発症を増やす?

糖尿病は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のリスク因子の一つとして注意喚起がなされているが、「The New England Journal of Medicine」6月12日オンライン版に掲載されたレターによると、COVID-19の感染がきっかけとなって新たに糖尿病を発症する可能性もあるという。また、COVID-19と糖尿病の相互作用を探ることを目的として、17人の糖尿病専門医による国際チームが「CoviDIAB」というレジストリの構築を開始したことが発表された。


画像提供HealthDay

筆頭著者で英キングス・カレッジ・ロンドンのFrancesco Rubino氏は、「これまでのエビデンスから、糖尿病とCOVID-19の間に相互作用があることは明らかだ。糖尿病はCOVID-19の重症化と関連しており、逆に、COVID-19は糖尿病の重症化に関連しているため、その関係は双方向性である」とし、CoviDIABレジストリを立ち上げた理由を「COVID-19の原因ウイルス()が糖尿病を誘発するかもしれないという懸念を確認、または払拭するためだった」と語る。

過去の研究では、重症急性呼吸器症候群(SARS)の原因ウイルス(SARS-CoV)が、膵臓に直接的なダメージを与え、糖尿病を急性発症させる可能性が示されている。また、SARS-CoV-2は、インスリンを産生する膵臓のβ細胞を含む、腎臓や消化管などに広く発現しているアンジオテンシン2変換酵素受容体に結合することから、COVID-19感染によって糖尿病の病態が複雑化したり、新規糖尿病発症につながる可能性も考えられるという。

JDRF(旧・若年性糖尿病研究財団)のSanjoy Dutta氏は、COVID-19が糖尿病発症につながる可能性があるという仮説に同意している。また「ウイルス感染症への罹患に関連して発症する疾患は多くあり、それらの中では1型糖尿病の発症頻度は低いと言える」と述べた上で、「急性の高血糖を惹起するメカニズムはいくつか存在し、血糖値を制御することが糖尿病の寛解につながることもある。ただしCOVID-19罹患によって生じた高血糖がそれに当てはまるかどうかはまだ不明だ」としている。

では、CoviDIABレジストリによってCOVID-19と糖尿病の相互作用が明確になるまでの間、人々はどのような対策をとればよいのだろうか。この点について、Rubino氏は、既に糖尿病と診断されていたり、糖尿病ハイリスク状態にある人の場合は、手洗いやマスクの着用、社会的距離の確保といった一般的な公衆衛生アドバイスを守ることの重要性を指摘している。また、糖尿病の人は血糖値をこまめに確認し、高血糖の場合には、早めに医師の診察を受け血糖コントロールに気を付けるべきだという。

一方、糖尿病でない人がCOVID-19と診断された場合は、糖尿病発症を示唆する症状に注意が必要だという。例えば、喉の渇き、トイレが近い、異常な倦怠感などがあれば、緊急処置を必要とする状態である可能性がある。またDutta氏は、糖尿病の家族歴、特に1型糖尿病の家族歴がある場合は、COVID-19罹患時にそのことを医師へ伝えることを勧めている。(HealthDay News 2020年6月22日)

▼外部リンク
New-Onset Diabetes in Covid-19

HealthDay
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