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新型コロナ小児患者の「川崎病類似疾患」平均年齢7.5歳、重症度高く-伊報告

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2020年05月25日 PM03:30

COVID-19小児患者の「川崎病様疾患」をイタリアの研究グループが報告

米ニューヨーク州では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患した一部の小児患者に、突如として川崎病に似た炎症性疾患が報告されるようになり、州当局はその対応に追われている。そんな中、聖ヨハネ23世病院(イタリア)のLorenzo D’Antiga氏らが、イタリアで確認されている同様の症例について分析を行い、この炎症性疾患とCOVID-19を関連付ける“初の明確なエビデンス”を得たことを報告した。この研究論文は「Lancet」5月13日オンライン版に掲載された。


画像提供HealthDay

川崎病は血管に炎症が起こり、腫れが生じる疾患で、5歳未満の小児に好発する。主な症状は、発熱や発疹、目の充血、唇や口の中の乾燥などである。また、手のひらや足の裏が赤くなったり、リンパ節が腫れたりすることもある。川崎病に罹患した小児の約4分の1には心疾患の合併症が生じるが、病院で適切な治療を受ければ、死に至ることはまれだ。川崎病の原因は不明だが、感染に対する過剰な免疫反応に起因している可能性が考えられている。

イタリア北部のロンバルディア州では、2020年2月18日から4月20日にかけて、10人の小児(平均年齢7.5歳、男児7人)が、川崎病に類似した炎症性疾患のために入院した。この地域でCOVID-19の流行が始まった2月中旬までの過去5年間に、このような炎症性疾患と診断された小児はわずか19人であったという。D’Antiga氏らは「この間に報告された川崎病に似た疾患の症例数は、通常時の30倍に上る」と説明。ただし、「母数が少ないため、確定的な結論は導き出せない」としている。

2月18日以降に入院した10人に対して新型コロナウイルスの抗体検査を行ったところ、8人(80%)がIgG抗体またはIgM抗体、もしくはその両方が陽性であった。また、死亡例は出なかったが、過去5年間に川崎病と診断された小児と比べて、症状が重く、平均発症年齢が高かった(3.0歳対7.5歳)。

論文の著者の一人で、聖ヨハネ23世病院のLucio Verdoni氏は「われわれの地域でCOVID-19が流行し始めて以降、川崎病に似た炎症性疾患で紹介されて受診する小児患者が増え始めた」と話す。

また、Verdoni氏は「このような合併症は極めてまれではあるが、今回の研究から、このウイルスが小児に与え得る影響について新たな知見を得ることができた」と話し、「子どもの体調が優れない場合には、ただちに診察を受けるべきだ。多くの子どもは適切な治療を受ければ回復する」と呼び掛けている。

一方、ニューヨーク州でも、イタリアで報告されている症例と類似した炎症性疾患の小児患者が102人、報告されている。ニューヨーク・タイムズ紙によると、このうち、小学生2人とティーンエージャー1人の計3人が死亡。3人の中に持病のある者はいなかったとされている。ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事が語ったところによると、102人のうち集中治療室(ICU)での治療を必要としたのは71%に上ったという。

なお、これら102人の小児患者は、PCR検査で60%が新型コロナウイルス陽性であり、抗体検査では40%が陽性であった。また、少数ではあるが、カリフォルニア州やルイジアナ州、ミシシッピ州などでも同様の症例が報告されている。さらに、英国やイタリア、フランス、スペイン、スイスといった欧州諸国でも、少なくとも50人以上の症例が報告されている。

イタリアの研究グループは、COVID-19に関連する川崎病に似た疾患は、COVID-19のパンデミック以前に見られた川崎病の症状とは異なっており、重症度も高いことから、これを“川崎病様疾患”として分類すべきだと主張。また、この川崎病様疾患は、COVID-19が流行している地域であればどこででも発生し得ると警告している。(HealthDay News 2020年5月13日)

▼外部リンク
An outbreak of severe Kawasaki-like disease at the Italian epicentre of the SARS-CoV-2 epidemic: an observational cohort study

HealthDay
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