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新型コロナ、飛沫だけでなく「涙」を介して感染拡大の可能性

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2020年04月13日 PM04:00

COVID-19の症状の一つに「

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症状の一つとして「結膜炎」が多く見られ、COVID-19は涙を介して感染が広がる可能性があるとする報告書を、三峡大学()眼科のLiang Liang氏らが「JAMA Ophthalmology」3月31日オンライン版に発表した。中国湖北省のCOVID-19患者38人中12人に結膜炎症状が見られ、2人の患者では鼻汁と涙液中に新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が見つかったという。


画像提供HealthDay

結膜とは、白目とまぶたの裏側を覆っている半透明の膜を指す。Liang氏は今回、2020年2月9日から15日の間に、中国湖北省の病院で治療を受けたCOVID-19患者38人(平均年齢65.8歳、男性65.8%)を対象に、結膜炎などの眼症状や結膜へのSARS-CoV-2感染について後ろ向きに調べた。

その結果、38人中12人に、結膜の充血や浮腫などの眼症状が認められた。このうち2人の患者の鼻咽頭ぬぐい液と角結膜ぬぐい液のPCR検査から、SARS-CoV-2が検出された。

また、COVID-19が重症なほど、結膜炎を伴う確率が高まることも分かった。Liang氏らは「重症化したCOVID-19患者では、SARS-CoV-2が結膜にも侵入している場合がある」と指摘。ウイルスに感染した眼をこすった手指で他人に触れた場合や、眼の検査中にウイルスが伝播する可能性があるとしている。

これらの結果を踏まえ、Liang氏は「COVID-19患者の治療に当たる医師や看護師は、防護服や防護帽、手袋だけでなく、保護眼鏡も着用すべきだ」と強調している。

この報告を受けて、米マンハッタン眼科・耳鼻咽喉科病院の眼科医であるPrachi Dua氏は、「COVID-19が流行している間は、むやみに眼や顔を触らず、コンタクトレンズではなく眼鏡を使うべきだ」と話し、頻繁に手を洗うなどで結膜炎の予防策を講じるよう呼び掛けている。また、同氏は「医師も患者も、COVID-19に罹患すると結膜炎症状が現れる場合があることを知っておく必要がある」とし、患者は適切な診断と感染予防のためのケアを求めるべきだと付け加えている。

一方、この論文の付随論評を執筆した、米ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生大学院疫学・国際保健医療学教授のAlfred Sommer氏も、「この報告は、結膜が感染源になり得るという警告だ」と指摘。「涙を流すこと、眼をこすること、眼科医の診察を受けることで、手や指に付着したウイルスが他の人に感染を広げる可能性がある」として注意を促している。

なお、米国眼科学会(AAO)は、COVID-19のパンデミックが続く間は、眼科の定期検診は行わないようにガイドラインで推奨している。ただし、Sommer氏は、視力に影響を与えるような緊急事態の場合は、直ちに治療を行うべきだと強調。その一方で、「定期的な眼科検診であれば、1~2カ月は延期してもよい。眼鏡を新調するのはいつでもできることで、COVID-19が大流行しているさなかにすべきことではない」と話している。(HealthDay News 2020年4月1日)

▼外部リンク
Characteristics of Ocular Findings of Patients With Coronavirus Disease 2019 (COVID-19) in Hubei Province, China

HealthDay
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