医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > 子宮頸がん意識調査、20代女性の約7割が子宮頸がん検診の受診経験無し-ロシュD

子宮頸がん意識調査、20代女性の約7割が子宮頸がん検診の受診経験無し-ロシュD

読了時間:約 2分10秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2020年04月06日 AM11:30

全国20~49歳の女性2,000人対象のインターネット調査

ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社は4月3日、4月9日の「子宮の日」を前に、子宮頸がんに関する意識調査結果を発表した。この調査は、同社が、全国の20~49歳の女性2,000人を対象に、2020年3月19日~3月22日の期間に実施したインターネット調査である。

調査の結果、子宮頸がん自体への認知度は全体で約90%と結果となった。検診については、「定期的に受診する必要があると思う」が63%、「将来的に受診しないといけないと思うが、今はまだ受ける必要がないと思う」が23%となり、合計86%が検診の必要性を感じていることが判明。89%(定期的な受診が必要:75%、将来的に必要:14%)が必要と回答した「健康診断」と同様に、多くの女性が重要だと認識していることがわかった。年代別では、40代で「定期的に受診する必要がある」と答えた人が71%だった一方で、20代では47%に留まり、「将来的に受診しないといけないと思うが、今はまだ受ける必要がないと思う」が35%と、年齢による認識の違いが見られた。


画像はリリースより

検診を受診しない理由、20・30代「受診にお金がかかるから」が最も多く

続いて、子宮頸がん検診を受診したことがある人は、全体で53%(20代の33%、30代の55%、40代の64%)だった。受診率は年代が上がるほど高くなり、20代では約7割が受診したことがない結果となった。受診しない理由としては、20代、30代は「受診にお金がかかるから」をあげる人が最も多く、婚姻状況別で見ると、未婚者では「検査が恥ずかしいから」とする人の割合が最も多かった。

受診のきっかけについては、「自治体で、無料あるいは安く受診できるから」が39%と最も多く、次いで「健康診断のオプションにあったから」が25%だった。年代別にみると、20代で受診したことがある人は、「親や家族に受診を勧められたから」「将来、出産をしたいから」という意見が多く見られた。

定期的に受診している人ほど、子宮頸がんに関する理解度が高い結果に

子宮頸がんに関する理解度については、全般的に、年代が上がるにつれて理解度が高くなった。子宮頸がんが「20代~30代の若年層で急激に増加している」ことについて知っている人は全体で51%(定期的に検診を受けている人:63%、受けたことがない人:39%)、「予防できる唯一のがん」と言われていることを知っている人は全体で24%(定期的に検診を受けている人:34%、受けたことがない人:17%)だった。また、「がんの発生にはヒトパピローマウイルス()と呼ばれるウイルスが関わっていること」を知っている人は全体で37%(定期的に検診を受けている人:53%、受けたことがない人:23%)、「HPVは一般に性行為を介して感染する」ことを知っている人は32%(定期的に検診を受けている人:43%、受けたことがない人:24%)と、定期的に受診している人ほど、理解度が高いという結果になった。

国内における子宮頸がんの年間罹患数は約1万1,000例、年間死亡者数は約2,900人と言われており、女性特有のがんの中では乳がんに次ぐ多さだ。今回の調査結果を受けて、同社では特に、若年層への子宮頸がんの原因や予防・治療に関する正しい理解促進が課題であると捉えているという。特に、罹患者が増加している若年層の検診受診率向上に向けて、今後も情報発信に取り組んでいくとしている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 日本人5万人の全ゲノム解析完了、3.8万人分のリファレンスパネル公開-ToMMo
  • 統合失調症、患者がもつ「社会認知に関する困難感」が対人関係などに影響-東邦大ほか
  • 膵臓がん、cGAS-STING活性化で免疫治療の効果を増強できる可能性-東京医歯大ほか
  • 不適切な成育環境で、成長後に社会性低下等が生じる脳の仕組みをマウスで解明-NCNP
  • 肺高血圧症、オメガ3脂肪酸の代謝物が進行を抑えることを発見-慶大