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20・30代の「ある臓器」の研究で、その働きに男女差を発見

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2020年03月09日 PM04:00

心臓の血流に男女差

健康な若い成人では、心臓を流れる血流に男女差が見られる可能性があることが、米ウィスコンシン大学マディソン校のDavid Rutkowski氏らの研究で示された。研究の詳細は「Radiology: Cardiothoracic Imaging」2月27日オンライン版に掲載された。


画像提供HealthDay

今回の研究では、20~35歳の男性20人と女性19人の計39人を対象に、心臓の左心室を4DフローMRIで撮像。血流を可視化して、血流が心臓のパフォーマンスに与える影響について評価した。

解析の結果、男性では、女性に比べてエネルギー消費を表す運動エネルギーが有意に高いことが分かった。一方、女性では渦度(拡張期から収縮期にかけて左室内で形成される渦の強さの指標)とストレイン(ひずみ、左室機能を評価する指標)が強かった。

Rutkowski氏は「今回の4DフローMRIのデータを用いて、心臓の収縮には男女差があることを突き止めた」と結論。「女性の左心室の壁はひずみが大きく、血液中に形成される渦度が強かった。これら2つは関連している可能性がある」と述べている。

Rutkowski氏によれば、今回の研究結果は心機能の男女差に光を当てたもので、男性と女性でストレスや疾患に対する心臓の反応に違いが見られる理由を説明するものだという。また、「この結果は将来的には、臨床における心機能評価の質的向上につながる可能性がある」と同氏は期待を示している。

さらに、Rutkowski氏は「これらの血流を評価する指標は、健康な人々から確立したものであるため、標準的な基準として有用なものだ。この基準を用いることで、健康に問題がある人との比較ができる」と説明。4DフローMRIの有益性についても言及し、自身の研究目標としてMRIによる定性評価から定量評価へシフトしていくことを挙げている。(HealthDay News 2020年2月27日)

▼外部リンク
Sex Differences in Cardiac Flow Dynamics of Healthy Volunteers

HealthDay
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