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ある習慣で50歳時点の余命が1年長く、約10万人の調査でわかったこと

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2020年01月20日 PM02:00

緑茶をよく飲む人は長生きできる?

緑茶をよく飲む人は健康で長生きできる可能性が高いことを示唆する大規模研究の結果が報告された。中国医学科学院のXinyan Wang氏らが10万人超の中国の成人を対象に実施した研究で、緑茶を週3回以上飲んでいた人では飲む習慣がない人に比べ、心筋梗塞や脳卒中になる率が低く、50歳の時点での余命も約1年長いことが明らかになったという。研究結果の詳細は、「European Journal of Preventive Cardiology」1月8日オンライン版に掲載された。


画像提供HealthDay

この研究は、中国における動脈硬化性心血管疾患()リスクの予測を目的とするプロジェクト(China-PAR)に登録された中国の成人を対象にしたもの。解析の対象となった10万902人は、研究開始時に心血管疾患やがんに罹患していなかった。研究チームは質問票を用いて、対象者の飲茶習慣のほか、生活習慣や病歴などに関する情報を集めるとともに、体重、血圧、コレステロール値を測定し、緑茶の摂取量と心血管疾患および全死亡リスクとの関連を調べた。

中央値で7.3年に及ぶ追跡期間中に、心筋梗塞や脳卒中などのASCVDイベントが3,683件生じた。緑茶を週3回以上飲む人は、まったく飲まない人や飲む回数が週に3回未満の人に比べ、心疾患や脳卒中の発症リスクが20%低く、致死的な心疾患や脳卒中による死亡リスクが22%低く、全死亡リスクが15%低かった。さらに、緑茶を週に3回以上飲む人では50歳の時点で、冠動脈心疾患や脳卒中を発症するまでの期間が1.41年長く、余命も1.26年長いことも明らかになった。

これらの結果を踏まえWang氏らは、「、白茶はいずれも同じチャノキに由来するが、紅茶に比べると緑茶はフラボノイドと呼ばれる抗酸化物質の含有量が多い。また、実験では、緑茶抽出物が炎症を鎮め、血管および心臓の細胞の機能を向上させることも示されている」と説明している。

これまで多くの研究で、緑茶は健康的なコレステロール値や体重、心疾患および一部のがんのリスク低減と関連することが示されてきた。しかし、今回の研究も含め、いずれも観察研究であり、緑茶自体にベネフィットがあることを証明するものではない。

米セントルイス大学のWhitney Linsenmeyer氏は、今回の研究では食事全般、運動習慣、喫煙、教育レベルなどが考慮されているが、「それでもあらゆる因子をコントロールすることは不可能だ」と研究の限界を指摘する。その一方で、同氏は「緑茶による健康効果はさまざまな国における研究で多数報告されており、臨床試験によるエビデンスもいくつか存在する」と述べ、イラン人女性を対象にした最近の研究で、緑茶を1日に3杯飲んだ群では、8週間にわたり体重、血圧、血糖値、コレステロール値の改善が認められたことを例に挙げている。

こうした状況を踏まえLinsenmeyer氏は、「緑茶は抗酸化物質が豊富なノンカロリーの飲料であり、好きな人はどんどん飲むべきだ」と話す。ただし、カフェインが含まれているため、相互作用を起こす薬を飲んでいる人や不眠症の人は注意が必要である。

一方、Academy of Nutrition and Dietetics(AND)の元代表であるConnie Diekman氏も、現時点で緑茶に何らかの疾患を予防する効果があるとは言い切れないとしつつ、「少なくとも緑茶に害はないため、カロリーのない水分補給として積極的に飲むことを勧めている」と話している。(HealthDay News 2020年1月9日)

▼外部リンク
Tea consumption and the risk of atherosclerotic cardiovascular disease and all-cause mortality: The China-PAR project

HealthDay
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