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気温35℃以上の猛暑日は「道路上でのけが」に要注意!

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2019年08月19日 PM05:00

高温のアスファルトで重度熱傷の危険

米国南西部などの高温地域では、太陽に照りつけられて高温になったアスファルトに、たった数秒間触れるだけでも重度のやけど()を負う危険性があることが、米ネバダ大学ラスベガス校のPaul Chestovich氏らの研究から明らかになった。気温が35°Cを超えると、高温のアスファルトで重度のやけどを負うリスクが高まったという。研究の詳細は「Journal of Burn Care & Research」7月/8月号に掲載された。


画像提供HealthDay

この研究は、2013年から2017年の間に、米南ネバダ大学医学部(UMC)ライオンズ熱傷治療センターで治療を受けた、舗装道路に関連したやけどの173症例について調べたもの。このうち14%は、交通事故などで別の外傷を負っていたが、残りの症例は舗道によるやけどだけだった。

分析の結果、症例の88%以上は、気温が35°C以上に達したときに発生していた。また、気温が40.5°Cを超えると、舗道によるやけどのリスクは急激に高まることも分かった。なお、アスファルトは熱を吸収しやすく、43°Cで地表の温度は65.5°Cにもなる可能性があるという。

70度の温度で卵が焼けることを考えると、舗道によるやけどは、一般的な日焼けとは全く異なることは明らかだ。第Ⅰ度熱傷の日焼けであれば、やけどは皮膚の表面にとどまり、市販の鎮痛薬で治療できる。一方、第Ⅱ度熱傷になると傷害は真皮にまで及び、水疱ができる。抗菌薬による治療や壊死した皮膚の切除といった処置が必要になる。

また、傷害が皮下組織まで及ぶ第Ⅲ度熱傷の治療は複数回の手術を要し、瘢痕が残ることもあり、第Ⅳ度になると傷害は筋肉や深部組織、骨にまで及ぶ。第Ⅳ度熱傷はまれではあるが、Chestovich氏は「意識を失って、高熱のアスファルトの上に長時間倒れ、第Ⅳ度の熱傷を負った症例の経験がある」と話している。

Chestovich氏によれば、舗道によるやけどのリスクが高いのは、子どもと屋外で転倒する可能性がある高齢者やホームレス、飲酒している人や薬物使用者、脳卒中や発作のリスクがある人だという。また、合併症の神経障害で足先の温度感覚が鈍っていることがある糖尿病患者も気をつける必要がある。

同センターは近年、舗道によるやけどの症例は増えているというが、その理由は明らかになっていない。Chestovich氏は、気候変動による気温の上昇によるものとも考えられるが、単に人口が増えたことが原因である可能性もあるとしている。

舗道でやけどを負った場合の対処法について、Chestovich氏は、冷水や氷を使った自己流の手当ては状態を悪化させる可能性があるため避け、患部を清潔な包帯で覆い、すぐに病院や熱傷センターで治療を受けるようにと助言している。

この研究には関与していない、米国救急医学会(ACEP)アリゾナ支部のスポークスマンであるNicholas Vasquez氏は、「幸いなことに、ほとんどの患者はすぐに回復できる」と話すが、やけどの範囲が広く、重症なほど回復には時間がかかるとしている。同氏は「やけどしないよう予防することが最善策だ」とし、気温が高い日には積極的に水分を補給し、直射日光を避け、皮膚はなるべく露出しないようにするのがよいと勧めている。
(HealthDay News 2019年8月2日)

▼外部リンク
Scorching Pavement Sends Some to the ER With Burns

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