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BRAF阻害薬ビラフトビとMEK阻害薬メクトビの併用療法、悪性黒色腫で承認取得-小野薬品

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2019年01月11日 PM12:00

BRAF遺伝子変異を有する根治切除不能な悪性黒色腫が対象

小野薬品工業株式会社は1月8日、経口低分子BRAF阻害剤である「ビラフトビ(R)()カプセル50 mg」および経口低分子MEK阻害剤である「メクトビ(R)()錠15mg」について、BRAF遺伝子変異を有する根治切除不能な悪性黒色腫に対する効能・効果に係る国内製造販売承認を取得したと発表した。

今回の承認は、BRAF V600遺伝子変異を有する局所進行性、切除不能または転移性の悪性黒色腫患者を対象に国内外で実施された国際共同第3相試験(COLUMBUS試験)の結果に基づくもの。同試験において、エンコラフェニブ450mgを1日1回とビニメチニブ45mgを1日2回の併用療法群(COMBO450群)の無増悪生存期間の中央値(mPFS)は、14.9か月だった。一方、対照薬群であるベムラフェニブ群では7.3か月だったことから、COMBO450群で統計学的に有意にmPFSを延長することが示された(ハザード比0.54、95%信頼区間:0.41-0.71、p<0.0001)。

現在、転移性大腸がんを対象とした第3相臨床試験を実施中

悪性黒色腫は、皮膚の色に関連する「メラニン色素」の産生能を持つ「」という色素細胞ががん化した悪性腫瘍で、皮膚がんの中でも転移率が高く、きわめて悪性度が高いと知られている。国の調べでは、日本での悪性黒色腫の患者数は約4,000人、年間約700人が悪性黒色腫により死亡していると報告されている。

悪性黒色腫をはじめ種々のがんでは、細胞の増殖に関わるMAPKシグナル伝達経路(RAS-RAF-MEK-ERK)に複数の遺伝子変異が起こっているケースが多い。今回承認された治療法は、この経路にある、がんで異常になった2種類のタンパク質を阻害する薬の併用により、より強い抗腫瘍効果を狙ったもの。現在は、転移性大腸がんを対象に、ビラフトビとメクトビの併用療法の効果を評価する第3相臨床試験が進行している。

小野薬品は、2017年5月に、米Array社とビラフトビおよびメクトビに関するライセンス契約を締結し、日本および韓国で両製剤を開発・商業化する権利を取得した。Array社は、米国およびカナダにおける両製剤の独占的権利を保有している。

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