医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 海外 > 高血圧×歯周病で降圧目標の達成確率が20%低く

高血圧×歯周病で降圧目標の達成確率が20%低く

読了時間:約 1分30秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2018年11月05日 AM10:00

高血圧患者は歯周病に注意?

歯周病があると高血圧患者の血圧コントロールに悪影響を与える可能性があることが、ラクイラ大学(イタリア)のDavide Pietropaoli氏らによる新たな研究から示唆された。詳細は「Hypertension」10月22日オンライン版に掲載された。


画像提供HealthDay

今回の研究では、2009~2014年の米国国民健康栄養調査(NHANES)データを用いて、30歳以上の高血圧患者3,600人以上の医療記録と歯科治療の記録を後ろ向きに分析し、歯周病が血圧コントロールに及ぼす影響について検討した。

その結果、降圧治療を受けている高血圧患者では、歯周病がある場合には、歯周病がない場合に比べて収縮期血圧の平均値が2.3~3.0mmHg程度高いことが分かった。また、歯周病があると降圧薬が効きにくく、歯周組織の健康状態が良好だった人に比べて降圧目標を達成できる確率が20%低いことも明らかになった。

同大学の口腔外科医であるPietropaoli氏は「内科医は、特に高血圧患者では口腔衛生に十分に配慮し、歯周病の徴候が見られたら積極的に歯科治療を勧める必要がある。一方、歯科医師は口腔衛生が健康全般にとって重要な要素であることを念頭に置くべきだ」と述べている。

今回の研究結果は、これらの因果関係を裏付けるものではないが、Pietropaoli氏らは「歯周病がある人には綿密な血圧モニタリングが必要であり、高血圧患者では定期的な歯科ケアが血圧コントロールに有益なことが示唆される」と指摘している。また、同氏は高血圧患者において適切な口腔ケアを行うことは、減塩や定期的な運動、体重管理などの血圧コントロールに有用な生活習慣への介入と同程度に重要だと付け加えている。

世界では、25歳以上の人口の約40%が高血圧患者だとされている。高血圧は未治療のまま放置すると心筋梗塞や脳卒中、、腎不全に至るため適切な治療を行うことが肝要となる。なお、歯肉の赤みや腫れ、圧痛、歯みがきやフロスを使用した際に出血がみられる場合は歯周病のサインであるため注意が必要である。(HealthDay News 2018年10月22日)

▼外部リンク
Gum Disease May Worsen Blood Pressure Problems

HealthDay
Copyright (C) 2018 HealthDay. All rights reserved.
※掲載記事の無断転用を禁じます。
このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 海外

  • 【AHA】産後うつの女性で心血管疾患の発症リスクが約70%高く
  • 父親の年齢が高いほど母親と出生児の健康リスクが高まる可能性
  • マラリア探知犬が誕生?
  • ACE阻害薬を10年以上服用すると肺がんリスクが3割上昇?
  • 高血圧×歯周病で降圧目標の達成確率が20%低く