医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > テクノロジー > 医療向けAI音声認識ワークシェアリングサービスを販売開始-アドバンスト・メディア

医療向けAI音声認識ワークシェアリングサービスを販売開始-アドバンスト・メディア

読了時間:約 1分24秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2018年10月09日 PM12:50

医療機関の働き方改革推進を目標に、HITO病院と共同開発

株式会社アドバンスト・メディアは10月4日、医療向けのAI音声認識ワークシェアリングサービス「AmiVoice(R) iNote(アミボイス アイノート)」の販売を開始したと発表した。同サービスは、社会医療法人石川記念会HITO病院と共同で開発したもの。


画像はリリースより

昨今、医療機関での人材不足や業務負担増が大きな社会問題となっている。厚生労働省でも「医師の働き方改革に関する検討会」を開催し、時間外労働規制等の議論を進めるなど、医療現場での働き方改革の模索が続けられている。

そのような状況のなか、同社ではAI音声認識とスマートフォンを活用することでスムーズな情報入力を行い、現場の業務負担軽減とスムーズな情報収集・活用を行うことを目的とした、」をHITO病院と共同開発したという。

1日あたり約11時間の入力時間削減が可能に

AmiVoice iNoteは、iOSのアプリから入力した各種情報を、オンプレミスサーバー経由で各診療部署や管理部門、代行入力者らと素早く簡単に連携できるワークシェアリングサービス。音声認識を活用し、いつでもどこでもその場から記録内容を発話し、保存が可能。音声認識に加え、テキスト入力やスタンプ、画像の送信も可能だ。チャット形式で時系列にデータが保存され、入力されたデータはパソコンの専用ソフトウェアから、カルテシステム等に転送することができる。また、各ユーザーの使用状況をグラフ化できるため、人材配置の最適化など、行動分析への活用が可能となる。

HITO病院では、業務効率化による治療とケアの質向上を目的に、同サービスの導入実証を行っている。リハビリテーション科では、これまで3人あたり1台の共有パソコンでカルテ入力を行っていたが、同サービスを活用することで治療後、即座に入力することが可能になったという。従来のPCによるキーボード入力と比較して約70%の削減、1日あたり約11時間(検証人数41名)の削減が実現。また、セラピストへのアンケート結果では80%以上のセラピストから、音声入力は簡単で、入力速度が速くなったという回答が得られたとしている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 テクノロジー

  • 幼児の睡眠改善アドバイスアプリ「ねんねナビ」にAI追加搭載、有用性を確認-阪大ほか
  • ステージ4肺がん、電カルデータから高精度に予後予測するAIを構築-近大ほか
  • ペット型ロボットは、無菌室での長期療養患者への心理面支援に「有効」-東京医科大
  • 介護保険の質疑応答、生成AIチャットボットのシステムを開発-岡山大
  • 視覚障害者を支援、AI活用の写真撮影システム「VisPhoto」開発-大阪公立大ほか