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セキュリティ用の全身スキャナー、ペースメーカーなど心臓デバイス使用者にも安全

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2018年09月10日 AM10:00

空港の全身スキャンは心臓デバイス使用でも安全

空港や駅などでセキュリティチェックに用いられる全身スキャナーは、心臓ペースメーカーや植え込み型除細動器()などの心臓デバイスを使用する人にも安全であることが、新たな研究で明らかになった。詳細は欧州心臓病学会(ESC 2018、8月25~29日、ミュンヘン)で発表された。


画像提供HealthDay

植え込み型の心臓デバイスを使用している心不全や不整脈の患者は、世界中で約400万人に上るとされる。しかし、空港などのセキュリティチェックに用いられる全身スキャナーがデバイス機能に及ぼす影響については、これまで明らかにされていなかった。全身スキャナーは、ミリ波と呼ばれる微弱な電波を服の上から照射して隠されている不審物を映し出すもので、各国の空港や駅で導入が進んでいる。

今回の研究は、ドイツ心臓センターミュンヘンのCarsten Lennerz氏らが実施したもの。心臓ペースメーカーやICD、)用のデバイスを使用している患者300人を対象に、同センターで全身スキャンを受けてもらい、デバイス機能への影響を調べた。その結果、試験で用いた全身スキャナーによる電磁干渉やデバイスの誤作動は認められなかった。このことから、同氏らは「植え込み型の心臓デバイスを使用する患者に対する全身スキャンは安全だという結論に達した」と述べている。

Lennerz氏によれば、心臓デバイスを使用中の患者800人を対象とした調査では、80%が全身スキャナーの安全性に不安を感じており、全身スキャナーではなく検査員の手による身体検査を選ぶと回答していたという。しかし、人の手による検査には時間がかかる上に、患者は検査員にデバイスについて医学的な説明をしなければならなくなると、同氏は指摘している。

さらに、Lennerz氏は、心臓デバイスとスキャン時のミリ波の関係について、「心臓デバイスはミリ波のような高周波信号をフィルタリングするため、スキャンでのミリ波は人体をほとんど通過しない。また、スキャンにかかる時間も通常は100ミリ秒前後と極めて短いものだ」と説明を加えている。

以上を踏まえて、Lennerz氏は「今回の研究から、ミリ波を用いた全身スキャナーは心臓ペースメーカーやICD、CRT装置を使用する患者に危険をもたらさないことが分かった。したがって、全身スキャナーの使用にあたっては特別な手順や制限は必要ないことが示された」と結論づけている。なお、学会発表された研究は通常、査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。(HealthDay News 2018年8月28日)

▼外部リンク
Security Scanners Safe for Patients With Heart Devices: Study

HealthDay
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