医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 海外 > コンタクトレンズを付けたまま寝ると重篤な眼の感染症リスクが6~8倍に

コンタクトレンズを付けたまま寝ると重篤な眼の感染症リスクが6~8倍に

読了時間:約 1分54秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2018年08月28日 AM10:00

コンタクトレンズ外さず寝て「角膜破裂」の危険

コンタクトレンズを装着したまま一晩寝てしまった、ある男性。シャワーの後にタオルで顔を拭いていたら、左目から何かがはじけるような音が聞こえ、激痛が走った―。そんな症例が、米疾病対策センター()が発行する「Morbidity and Mortality Weekly Report」8月16日号に掲載の報告書で紹介された。この男性は、コンタクトレンズの使用に関連した感染が原因で角膜に重度の潰瘍ができ、穴が開いてしまったという。CDCは、コンタクトレンズを装着したまま寝ると重篤な眼の感染症リスクが6~8倍に高まるとして、警鐘を鳴らしている。


画像提供HealthDay

報告書によると、この男性は59歳で、1泊2日の旅行中にソフトコンタクトレンズを装着したまま寝てしまった。男性は穿孔性角膜潰瘍と診断され、緊急で角膜移植が行われた。さらに1年後の白内障手術を経て、ようやく視力が回復したという。

報告書には他にも、コンタクトレンズを外さずに寝たことが原因で失明の危険にさらされた5人の症例が紹介されている。そのうちの1人、17歳の少女は処方箋なしで購入したソフトコンタクトレンズを装着したまま寝た後、感染が原因で角膜に潰瘍ができ、右目の視力がほとんど失われてしまった。一方、ある57歳の男性は約2週間にわたって同じソフトコンタクトレンズを使用し続け、その間にレンズの消毒もしなかった。その結果、両眼は細菌性角膜炎と診断され、右目に角膜移植が行われたが、左目には傷が残ったという。

さらに、報告書では、外見を変えるためのカラーコンタクトなどのデコラティブ・コンタクトレンズの危険性を示した例も紹介されている。この症例は18歳の男性で、処方箋なしで購入したデコラティブ・コンタクトレンズを装着したまま寝てしまったところ角膜潰瘍を来たし、傷が残ってしまった。

CDCによると、コンタクトレンズ使用者の約3人に1人が就寝時や昼寝の際にコンタクトレンズを外していないとみられている。しかし、専門家の一人で米レノックス・ヒル病院の眼科医であるMark Fromer氏は「目を閉じていると眼に十分な酸素が届きにくくなるだけでなく、装着したまま一晩寝るとコンタクトレンズに付着した細菌が7~8時間かけて繁殖することになる」と説明している。

こうした眼の感染が原因で角膜に潰瘍ができると視力が低下し、治療しないと失明する場合もある。Fromer氏は「角膜潰瘍には失明の危険性があり、痛みも伴う。角膜の潰瘍から穿孔が生じたり、角膜に深い傷が残ってしまう場合もある」と説明する。その上で、「私の患者にコンタクトレンズを装着したまま寝る人はいないが、もしそのような患者が来たら、すぐにそうした習慣をやめさせるだろう」と話している。(HealthDay News 2018年8月16日)

▼外部リンク
Sleep in Your Contacts, Risk Serious Eye Damage: CDC

HealthDay
Copyright (C) 2018 HealthDay. All rights reserved.
※掲載記事の無断転用を禁じます。
このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 海外

  • 標準治療で症状が改善しなかった椎間板ヘルニアにパルス高周波療法が有益な可能性
  • 大腸内視鏡検査でポリープが見つかっても多くの人は再検査を受けない
  • ドライアイで長文を読む速度が遅くなる可能性
  • ピーナツアレルギーに対する新規経口免疫療法の可能性
  • 【米国】自殺率が最も急速に上昇した職業は?