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重症肝疾患の治療法開発に関する提携契約を締結-武田薬品と米Ambys Medicines社

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2018年08月16日 AM11:45

Ambys社の技術プラットフォーム/パイプライン開発を推進

武田薬品工業株式会社と米Ambys Medicines社は8月9日、重症肝疾患を対象とした画期的治療法の研究開発を行うAmbys Medicines社の先進的な技術プラットフォームおよびパイプライン開発を推進することを目的とした提携契約を締結したと発表した。

Ambys Medicines社は、重症肝疾患に対する画期的な治療法の研究開発にフォーカスしたバイオテクノロジー企業であり、肝疾患領域および再生医療領域の専門家により創設された。同社は、現時点で治療不可能もしくは十分に治療できないさまざまな肝疾患において、肝機能の回復および肝不全の進行抑制という医療ニーズに対して、細胞治療、、機能回復薬物療法を含む新規モダリティを臨床応用するため、先進的な取り組みを行っている。

開発品候補の米国外での販売権を得るオプション権を獲得

今回の提携契約に基づき、武田薬品はシリーズA資金調達を含めAmbys Medicines社に対し1億米ドルを支援し、提携のもとでIND申請に至った最初の4つの開発品候補に関する米国外での販売権を得るオプション権を獲得する。武田薬品が対象品に関するオプション権を行使する場合には、武田薬品は対象となる全ての開発プログラムの費用の50%を負担し、さらに開発および承認申請に応じたマイルストンを支払う。一方、Ambys Medicinesは米国に関する全ての権利を維持するという。

今回の提携は、肝疾患におけるアンメットニーズにフォーカスしている武田薬品の消化器系疾患領域の戦略に合致するもの。武田薬品Gastroenterology Therapeutic Area UnitのHeadであるAsit Parikh氏はプレスリリースで、「この提携により、将来、肝疾患を有する患者さんに再生医療による治療をお届けできる可能性が高まると考えています」と述べている。

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