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カフェインによる食欲抑制効果は長続きしない可能性

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2018年08月13日 AM10:00

「カフェインの減量効果」は本当か?

減量したいなら、カフェインには頼らない方がよいようだ。カフェインを摂取するとその後の食欲は一時的に抑えられるが、こうした効果は長続きしない可能性のあることが、新たな研究で示された。研究の詳細は「Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics」7月19日オンライン版に掲載された。


画像提供HealthDay

研究を行った米ニューヨーク州立大学バッファロー校運動・栄養科学部のLeah Panek-Shirley氏によると、食欲を抑えて効率的に減量できると謳うダイエット用のサプリメントには、カフェインが添加されていることが多いという。そこで、同氏らは今回、カフェイン摂取による食欲や食事量への影響を調べる研究を行った。

この研究は、18~50歳の健康な成人50人(男性21人)を対象としたもの。参加者には、少量のカフェインを加えた飲料を摂取してから30分後にブッフェ形式の朝食を取る実験に計3回参加してもらった。

3回の実験では、カフェイン含有量を「0mg/kg(プラセボ)」「1mg/kg」または「3mg/kg」にランダムな順番で変え、その含有量については、対象者だけでなく実験を行う研究者にも分からないようにした。対象者にはその後、就寝するまでの食欲の変化と食事内容を記録してもらった。なお、1mg/kgと3mg/kgはそれぞれ、コーヒー約120mLおよび約240mLに含まれるカフェイン量に相当するという。

その結果、1mg/kgのカフェインを摂取すると、カフェインを摂取しなかった場合や3mg/kgのカフェインを摂取した場合に比べて朝食の食事量が10%(エネルギー量で70kcal)減少することが分かった。しかし、こうした効果は長続きせず、その後の食事量は増え、1日でみると朝食で減らした分は相殺されていることも分かった。

また、空腹感にはカフェインの摂取量で大きな差はみられなかった。さらに、カフェイン摂取が食事量や食欲に及ぼす影響は、BMIによる影響を受けないことも示された。

こうした結果を踏まえ、Panek-Shirley氏は「これまでの研究で、カフェインは基礎代謝を上げたり、食欲を抑えるように働く脳内化学物質に影響を及ぼしたりする可能性が示唆されている。また、疫学研究から日常的にカフェインを摂取している人は、そうでない人に比べてBMIが低いことも示されている」と、同誌のニュースリリースで述べている。

また、論文の共著者の一人で同大学公衆栄養学部教授のCarol DeNysschen氏は「この研究は、減量するには良い食習慣を続けることが重要で、根拠のないダイエット法を鵜呑みにしないことの大切さを再認識させるものだ」と話している。(HealthDay News 2018年7月31日)

▼外部リンク
Caffeine Not a Dieter’s Friend

HealthDay
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