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ゲノム医科学用供用スパコンシステムを拡張、全国利用体制を構築へ-AMEDとToMMo

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2018年06月15日 AM11:30

国際的な競争力を維持するため、更新が必要に

日本医療研究開発機構()は6月13日、東北大学東北メディカル・メガバンク機構()に運用を委託しているスーパーコンピュータの2/3を公開・分譲区画(外部からアクセス可)となるよう更新し、AMED事業のみならず全国の研究者が利用可能にしたことを発表した。


画像はリリースより

ToMMoは、大規模なコホート調査とそれに由来する多数の生体試料のゲノム・オミックス解析によって生じる膨大なデータを解析し、セキュリティを保って保管するために、スーパーコンピュータシステムを平成26年に導入。同年7月から本格運用させ、これまで利活用してきた。

一般的にコンピュータ機器は定期的なリプレイスなどが必要であり、ToMMoが導入したスーパーコンピュータシステムも、導入当時で東京以北の生命科学系としては最大規模のものだったが、国際的な競争力を維持するために、更新が必要とされていた。

データおよび計算・解析機能のシェアリングに対応

今回、ToMMoは、AMEDからの委託のもと、運用してきたスーパーコンピュータの更新に取り組んだ。また、従来の東北メディカル・メガバンク計画推進のためのゲノム・オミックス解析、情報の保管、分譲に加えて、全体の2/3を公開・分譲区画(外部からアクセス可)とし、AMEDが推進する「疾病克服に向けたゲノム医療実現プロジェクト」における供用のほか、全国の研究者が利用可能なものとした。

この更新は、昨今重要性が叫ばれるデータおよび計算・解析機能の共有(シェアリング)に対応したもの。また今回の更新では、(1)東北大学外部からのアクセスが可能な公開・分譲区画の大幅な拡張と共に、(2)GPGPUノードを増強し人工知能(AI)を活用したディープラーニング(深層学習)を含む多様な計算に対応、(3)ストレージの拡張によるバイオバンク機能の増強がはかられ、日本のゲノム医療研究を支える基盤としての機能をより一層充実させたものとなっている。

同システムは、平成29年度にシステム構築が完了し、平成30年度中に供用利用を本格的に開始する予定。全国規模のゲノム医療研究を加速させるための解析データの利活用基盤として用いられ、政府の第5期科学技術基本計画に定められている「Society5.0」時代のヘルスケアとして求められている次世代医療の本格的な実現に向けて大きく寄与することが期待される。

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