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眠気を感じていなくても睡眠時無呼吸の人や睡眠時間が短い人で自動車事故のリスク高く

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2018年04月26日 AM10:00

眠気の自覚なくても自動車事故リスクは高まる

眠気は感じていなくても、睡眠時無呼吸がある人や睡眠時間が短い人は、自動車事故を起こすリスクが高いことが、米ブリガム・アンド・ウイメンズ病院のDaniel Gottlieb氏らによる研究から明らかになった。同氏は「十分な睡眠を取ることは、心血管や代謝に良い影響を及ぼすだけでなく、事故のリスクを低減するためにも重要だ」と強調している。この研究結果は「BMC Medicine」3月20日オンライン版に掲載された。


画像提供HealthDay

この研究は、地域住民において睡眠時無呼吸や睡眠時間、眠気が自動車事故にどのように影響しているかを評価するためにGottlieb氏らが実施したもの。対象は、米国立心肺血液研究所()が実施した前向き観察研究であるSleep Heart Health Studyの参加者のうち、追跡開始から2年後の質問票に回答し、睡眠や自動車運転に関するデータが得られた40~89歳の男女3,201人(平均年齢62歳)だった。

このうち222人(6.9%)に過去1年間で1回以上の自動車事故の経験があった。解析の結果、重症の睡眠時無呼吸があると、睡眠時無呼吸がない場合と比べて自動車事故リスクが123%上昇することが明らかになった。また、軽症~中等症の睡眠時無呼吸の場合でも、睡眠時無呼吸がない場合と比べて同リスクは13%上昇することが示された。

さらに、睡眠時無呼吸がなくても夜間の睡眠時間が6時間と短い場合、睡眠時間が7~8時間の場合と比べて自動車事故リスクが33%上昇することも分かった。しかも、睡眠時無呼吸や睡眠不足による自動車事故リスクの上昇は、過度の眠気を感じない人でも認められることが明らかになった。

この結果について、Gottlieb氏は「十分な睡眠を取っていないと思考力が低下し、反応が遅くなるため、事故のリスクが高まる」と説明。また、「今回の研究では、睡眠時無呼吸が軽症の人の場合、眠気を自覚している人の方が事故リスクは高いことが示されたが、重症の人の事故リスクは睡眠時無呼吸がない人の2倍以上だっただけでなく、眠気の自覚の有無でリスクの差はみられなかった」として、「最も重要なのは、眠気を自覚していない人でも自動車事故リスクは上昇するという点だと考えられる」と指摘している。

睡眠時無呼吸は睡眠中に一時的に呼吸が停止する無呼吸が繰り返し起こる状態を指し、睡眠の質の低下や過度の眠気をもたらす。Gottlieb氏らによると、米国では女性の6人に1人、男性の3人に1人に睡眠時無呼吸が認められる。また、睡眠不足の人も多く、米国の成人の25~30%は睡眠時間が6時間以下であるという。

今回の研究結果を受け、州知事幹線道路安全協会(GHSA)のKara Macek氏は「居眠り運転は深刻な問題でありながら、あまり注目されていない」と指摘する。同氏によると、睡眠不足の米国民は約8400万人に上ることが2016年の調査で明らかになっているという。同氏は「例えば、21時間眠らずに過ごすと、血中アルコール濃度が飲酒運転の基準値である0.08%の状態と同程度の意識状態になる。しかし、居眠り運転は飲酒運転ほど問題視されていない」と話し、質の高い睡眠を十分取ることの価値をより重視する文化に変えていく必要があると強調している。(HealthDay News 2018年4月11日)

▼外部リンク
Even When You Think You’re Not Sleepy, Your Car Crash Risk Rises

HealthDay
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