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葉巻やパイプの喫煙者では死亡リスクが増加

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2018年03月09日 AM10:00

葉巻やパイプも死亡リスクを高める

一般的なたばこ製品といえば紙巻きたばこを指すが、近年その有害性を示す研究結果が相次いで報告されている。しかし、紙巻きたばこと比べれば葉巻(シガー)やパイプのたばこの方が安全だと考えているなら、そのような認識は改めた方が良いかもしれない。米食品医薬品局(FDA)のグループが実施した研究から、紙巻きたばこだけでなく葉巻やパイプも死亡リスクを高めることが明らかになったからだ。この研究結果は「JAMA Internal Medicine」2月19日オンライン版に掲載された。


画像提供HealthDay

たばこ製品の中で最も広く普及している紙巻きたばこが、死亡リスクやがんをはじめとするさまざまな疾患のリスクを高めることは数多くの研究で示されている。しかし、葉巻(シガー)やパイプといった紙巻きたばこ以外のたばこ製品による死亡リスクへの影響について検討した研究は少なかった。

そこで、FDAたばこ製品センターのCarol Christensen氏らは今回、1985~2011年に米国で実施された長期追跡調査の一環で、喫煙に関する質問票に回答した35万7,420人を対象に、紙巻きたばこと葉巻、パイプのそれぞれのたばこ製品の喫煙と死亡リスクとの関連について検討した。

その結果、喫煙経験のない人と比べ、紙巻きたばこのみを定期的に吸っている人では全死亡リスクが約2倍だったが、葉巻のみを定期的に吸っている人でも1.2倍だった。また、肺がんや膀胱がん、、口腔がんといったたばこに関連したがんが原因で死亡するリスクは、喫煙経験のない人と比べて紙巻きたばこのみの喫煙者で約4倍、葉巻のみまたはパイプのみの喫煙者で約1.6倍だった。

Christensen氏らによると、米国では定期的に葉巻を吸っている12歳以上の国民は2015年の時点で約1250万人に上ると推定されている。また、米国民の約1%に何らかの種類のパイプを50回以上吸った経験があるという。

今回の研究には関与していない米レノックス・ヒル病院のLen Horovitz氏は、「たばこの葉を燃焼させて煙を吸うタイプのたばこ製品の使用は、どのような形であってもがんリスクとなり、パイプや葉巻だから良いということはない」と話す。

また、米ノースウェル・ヘルスたばこ管理センター代表のPatricia Folan氏は「フルサイズの葉巻は紙巻きたばこ1箱分に相当する化学物質を含有している場合もある。紙巻きたばこから葉巻に切り替えた人は、無意識のうちに紙巻きたばこを吸う感覚で葉巻の煙を吸い込んでしまうため、特に多量の有害物質に曝露していることも多い」と指摘。その上で、「葉巻の方が紙巻きたばこよりも良いわけではない。確実に言えるのは、葉巻を止めることは良いということだけだ。禁煙するために医療従事者に助けを求めてほしい」と呼び掛けている。(HealthDay News 2018年 2月20日)

▼外部リンク
Tobacco Kills, No Matter How It’s Smoked: Study

HealthDay
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