医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > 統合失調症発症予測のバイオマーカー開発に関する共同研究実施へ-ヤンセンら

統合失調症発症予測のバイオマーカー開発に関する共同研究実施へ-ヤンセンら

読了時間:約 51秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2018年01月17日 PM12:15

NCNP、富山大学ら6つの研究機関と共同研究

ヤンセンファーマ株式会社は1月15日、統合失調症前駆期の正確な診断、精神病発症予測をサポートするバイオマーカーを開発するため、、千葉大学らと共同研究を行うことを発表した。

これまでの研究から、統合失調症の患者では発症前に前駆期を示すことが明らかになっており、そのような状態の患者は超ハイリスク群()とされている。UHRへの早期介入については、どの人にどのような介入を行うべきかの判断は難しい。

UHR群対象の前向き研究では、1~2.5年の間の精神病の発症率は8~54%とばらつきがあり、正確な発症予測をサポートするバイオマーカー開発は、UHRへの早期介入を行う上で重要だ。

UHR群の睡眠の異常・サイトカインを測定

今回の共同研究では、バイオマーカー候補として、UHR群で異常が報告されている睡眠の異常、サイトカインの測定を行い、健常者との違いを検討する。

また、UHR群では1年間の縦断的な測定を行い、精神症状の変動とバイオマーカーの変化の関連を検討することにより、UHR群における精神病発症予測に役立つバイオマーカーを確立することを目指すという。研究期間は、2020年12月までの3年間を予定している。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 日本人がアフターコロナでもマスク着用を続けるのは「自分がしたいから」-阪大ほか
  • 乳児股関節脱臼の予防運動が効果的だったと判明、ライフコース疫学で-九大ほか
  • 加齢黄斑変性の前駆病変、治療法確立につながる仕組みを明らかに-東大病院ほか
  • 遺伝性不整脈のモデルマウス樹立、新たにリアノジン受容体2変異を同定-筑波大ほか
  • 小児COVID-19、罹患後症状の発生率やリスク要因を明らかに-NCGMほか