医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > 全身持久力基準の継続的達成が2型糖尿病のリスクを下げる-東北大

全身持久力基準の継続的達成が2型糖尿病のリスクを下げる-東北大

読了時間:約 1分21秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2017年12月07日 PM01:00

厚労省「 2013」の基準

東北大学は12月5日、厚生労働省の「健康づくりのための身体活動基準 2013」で設定された全身持久力の基準を数年間満たしていると、その後の2型糖尿病発症のリスクが低いことを明らかにしたと発表した。この研究は、同大大学院医工学研究科の門間陽樹助教と永富良一教授(兼大学院医学系研究科)が、東京ガス株式会社、医薬基盤・健康・栄養研究所と共同で行ったもの。研究成果は「Journal of Epidemiology」に掲載されている。


画像はリリースより

インスリンの効きが悪くなる2型糖尿病を予防するためには、ランニングなどの運動によって全身持久力を高く保つことが有効とされている。全身持久力の1つの参考値として、2013年に厚生労働省が公表した「健康づくりのための身体活動基準 2013」で設定された全身持久力の基準がある。

これまでに、全身持久力が基準未満だったグループは、基準以上だったグループと比較すると、その後の2型糖尿病の発症リスクは高いことが報告されている。しかし、どのくらいの期間、基準を達成すればよいのかは不明だった。

数年間の継続達成で、発症リスクは対照群と同程度に

今回の研究では、追跡開始前に全身持久力を複数回測定した男性2,235人を最大23年間追跡。その結果、継続的に全身持久力の基準を達成していなかったグループにおいて、2型糖尿病の発症リスクが高いことが明らかになった。さらに最初に測定した全身持久力が基準に到達しており、その後も継続的に到達していた対照群と比較して、最初の全身持久力が基準に到達していなくても、その後、数年間で継続的に基準を達成するようになれば、2型糖尿病の発症リスクは対照群と同程度であることも判明したという。

その一方、最初の全身持久力が基準以上であったが、その後、継続的に基準を達成できなかった場合は、対照群より高いリスクを示したが、統計学的に違いがあると判断できなかった。これらの結果から、研究グループは、「一時的に基準を達成することよりも、継続的に達成することのほうが2型糖尿病の発症リスクに対して影響が大きいことが明らかになった」としている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 自閉スペクトラム症の新たな生物学的知見を獲得-横浜市大
  • 認知症とパーキンソン症状を主症状とする新たな神経変性疾患を発見-北大
  • 脂肪と炭水化物の食べ分けを決める神経細胞CRHニューロンを発見-生理研
  • タンパク質NAIPがALSの診断や経過のバイオマーカーとなる可能性-東邦大ら
  • 直接作用型抗ウイルス剤によるC型慢性肝炎治療で乾癬症状が軽快-大阪市大