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歯磨き粉中のトリクロサン、歯ブラシに蓄積し持続的な曝露につながる可能性

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2017年11月09日 AM10:30

問題の抗菌成分「」、歯ブラシに蓄積する可能性

昨年(2016年)9月、米食品医薬品局()は「感染症予防に役立つような抗菌作用があるというエビデンスはない」として19種類の抗菌成分が含まれるせっけんなどの販売を禁止すると発表した。このうち「トリクロサン」と呼ばれる成分については、長期的に曝露すると健康に悪影響を与える可能性があることも指摘されている。しかし、規制の対象外である歯磨き粉に含まれたトリクロサンが歯ブラシに蓄積し、持続的な曝露につながる可能性が新たな研究で示された。


画像提供HealthDay

この研究を率いたのは、米マサチューセッツ大学教授のBaoshan Xing氏ら。研究結果の詳細は「Environmental Science & Technology」10月25日オンライン版に掲載された。

現在、米国ではFDAが指定する19種類の抗菌成分が含まれたせっけんや抗菌ジェル、ウェットティッシュなどの製品の販売が禁止されている。これらの成分の一部については、動物やヒトのホルモンバランスを乱す可能性が指摘されているほか、薬剤耐性菌をもたらし、海洋生物に有害な影響を与える可能性もあるとして問題視されている。ただ、トリクロサンについては歯肉炎や歯垢、齲歯の予防効果があるとの報告があるため、歯磨き粉製品への使用は認められているという。

Xing氏らは今回の研究で、さまざまな種類の歯ブラシと練り歯磨き粉を用いて歯磨きの模擬実験を行った。その結果、子ども用歯ブラシ2本を含め、使用した歯ブラシ22本のうち3分の1以上に歯磨き7~12回分に相当する量のトリクロサンが蓄積されていた。特にエラストマーと呼ばれる素材で作られた「ポリッシングカップ」や「頬・舌クリーナー」が付いた歯ブラシは多量のトリクロサンを吸収していたという。

また、トリクロサンを含まない歯磨き粉に切り替えても同じ歯ブラシを使い続けると2週間は歯ブラシにトリクロサンが残存することも分かった。このことから、Xing氏らは「トリクロサンを含まない歯磨き粉に切り替えた後にも、歯ブラシを通してトリクロサンに曝露し続ける可能性がある」と警告している。さらに同氏らは米国化学会(ACS)のニュースリリースで「汚染された歯ブラシを廃棄するとトリクロサンが環境中に排出される恐れもある」と懸念を示している。

なお、トリクロサンは歯磨き粉のほか、衣料や調理器具への使用も認められており、依然として多くの「」製品に使用されている。(HealthDay News 10月25日)

▼外部リンク
Controversial Chemical Can Linger on Your Toothbrush

HealthDay
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