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オラパリブ、BRCA遺伝子変異陽性の手術不能または再発乳がんで承認申請-英AZと米メルク

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2017年10月25日 PM01:00

卵巣がんに続く、日本国内における2件目の承認申請

英アストラゼネカと米メルク・アンド・カンパニーは10月23日、日本において、BRCA遺伝子変異陽性の手術不能または再発乳がんを予定効能・効果とする「」の医薬品製造販売承認申請を行ったと発表した。2018年下半期までに、(PMDA)による承認の判断がされる予定。

オラパリブは、経口ポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ(PARP)阻害剤。DNA損傷応答(DDR)経路に異常をきたしたがん細胞に特異的に作用し、細胞死を誘導する。in vitro試験により、オラパリブ誘発細胞毒性は、PARP酵素活性およびPARP-DNA形成増加に関与し、DNA損傷およびがん細胞死を引き起こす可能性が示されている。

同剤の日本国内における承認申請は、今回で2件目。現在、審査中の卵巣がんを対象とした申請については、2018年上半期までにPMDAによる承認の判断がされる予定だ。

302例が参加した国際共同第3相試験の良好な結果を受け

今回の申請は、国際共同第3相試験「OlympiAD試験」の良好な結果に基づいて行われたもの。同試験は、302例の病的変異または病的変異疑いに分類される、生殖細胞系列BRCA1またはBRCA2遺伝子変異を有するHER2陰性転移乳がん患者におけるオラパリブ錠(300mg 1日2回投与)の有効性および安全性を、医師の選択した化学療法(カペシタビン、ビノレルビン、エリブリンのいずれか1つ)と比較検討した非盲検、無作為化、多施設共同第3相試験。欧州、アジア、北米および南米の19か国で実施された。

アストラゼネカとメルクは、2017年7月27日に、アストラゼネカのPARP阻害剤オラパリブと現在開発中のMEK阻害剤セルメチニブについて、複数のがん種での共同開発・商業化に関する世界的な戦略的提携を発表している。この提携は、PARP阻害剤とMEK阻害剤が、一連のがん腫でPD-L1/PD-1阻害剤と併用することが可能だと示すエビデンスに基づくもの。両社は、同提携でオラパリブとセルメチニブを他の可能性のある新薬との併用療法および単剤療法として共同開発する。また、単独で、各社は各々のPD-L1/PD-1阻害剤との併用でオラパリブおよびセルメチニブを開発するとしている。(遠藤るりこ)

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