医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【山口・岩国薬剤師会】「お薬手帳カバー」で情報共有-「緑内障」と「腎機能」で

【山口・岩国薬剤師会】「お薬手帳カバー」で情報共有-「緑内障」と「腎機能」で

読了時間:約 2分3秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2017年10月20日 AM10:15


■安全で有効な薬物療法に貢献

山口県の岩国薬剤師会では、緑内障や腎機能が低下した患者のお薬手帳に、薬剤の投与制限がかかっているかどうかなどの情報を記載したカバーを取り付けて医師と薬剤師が情報共有できるようにし、適切な薬物療法につなげる取り組みを2017年4月から始めた。慢性疾患患者では、お薬手帳の持参率が高く、情報共有の媒体として有効だという。既に導入から半年が経過したが、「入院時の持参薬チェックがスムーズになった」などの声が上がっている。導入に携わった国立病院機構岩国医療センター薬剤部の尾崎誠一氏は、「安全で有効な薬物療法の提供に有効なツールになる」としている。

岩国薬剤師会が考案した「お薬手帳カバー」

緑内障の治療では、眼圧を下げることが第一となるため、眼圧を上げる恐れのある抗コリン薬などは禁忌とされているほか、花粉症や感冒薬、咳止め、消化器系の薬にも禁忌とされているものが存在する。腎機能低下時にも、原則禁忌であったり、用法・用量の調整が必要な薬剤は多いのが現状だ。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【行政評価・監視委】20歳以上にも規制強化を-濫用の恐れのある医薬品
  • 【医薬品情報学会】口腔OTCの根拠公表-鎮痛薬服用前後で効果
  • 【茨城県/順天堂大】「茨城県地域枠」で協定締結-在学中に月10万円貸与
  • 【薬事検討会】中等度変更事項を試行導入-報告書案が大筋で了承
  • 【厚労省】29年度末65%以上を新目標-後発品の金額シェア設定