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日本初のリードレスペースメーカ「Micra」発売-メドトロニックがセミナー開催

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2017年10月02日 PM05:30


右心室内でペーシング治療が完結するカプセル型ペーシングシステム

日本初のリードレスペースメーカ「Micra(TM)経カテーテルペーシングシステム」を9月1日に販売開始したことを受け、日本メドトロニック株式会社は9月26日、都内でプレスセミナーを開催。「ペースメーカ治療の最前線~体外式ペースメーカから新たな選択肢リードレスペースメーカまで~」と題して杏林大学医学部付属病院循環器内科臨床教授の副島京子氏が講演した。


画像は日本メドトロニック提供

従来のペーシングシステムは、通常、胸部の皮下ポケットに植え込まれる電子部品および電池を内蔵したペースメーカ本体と、経静脈的に心臓まで送達されるリードからなるが、皮下ポケットからの感染症やリードの断線といったさまざまな問題がある。

Micraは、本体とリードが一体化されたカプセル型のペーシングシステムで、本体を皮下に植え込むのでなく、カテーテルを用いて直接心臓内に送り込み、右心室内でペーシング治療を完結するという新しい機構を有する。同機器の国際共同治験においては、植込み後12か月時点の主要合併症発生率を同社の従来のペースメーカと比較して48%削減。また、1.5テスラおよび3テスラMRI全身撮像に条件付で対応している。


杏林大学医学部付属病院 循環器内科臨床教授 副島京子氏

副島氏「患者の生活の質の向上に寄与する」

Micraが適応となるのは、徐脈性不整脈に対する植込みデバイス植込みガイドラインのペースメーカ適応でのClassIおよびIIで、VVI型ペーシングに適した患者のうち、下記の疾患をもつもの。

  • 1)心房細動を併発した症候性の発作性または慢性の高度房室ブロック
  • 2)心房細動を併発しない症候性の発作性または慢性の高度房室ブロックを有し、心房へのリード留置が困難またはハイリスクあるいは効果的と認められない場合(デュアルチャンバペースメーカの代替手段)
  • 3)症候性の徐脈頻脈症候群または洞機能不全症候群で、心房へのリード留置が困難またはハイリスクあるいは効果的と認められない場合(心房ペーシングまたはデュアルチャンバペースメーカの代替手段)

(日本不整脈心電学会のステートメントより)

副島氏は、「皮下ポケットがなくリードによる生活制限がないリードレスペースメーカは患者に安心を与え、患者の生活の質の向上に寄与することが期待できる」と述べた。

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