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アルツハイマー病治療薬候補aducanumab、P1b試験の新データを発表-米バイオジェン

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2017年09月06日 PM02:30

安全性、忍容性、PK、PDと臨床的有効性を評価

米バイオジェンは8月28日、早期アルツハイマー病治療薬aducanumabに関して同社が実施中の第1b相試験の長期継続投与(LTE)試験について、最近実施した解析結果を発表した。今回発表した結果は、以前に報告された解析との一貫性があり、進行中のaducanumabの第3相試験のデザインを支持するものだという。

Aducanumabは、早期アルツハイマー病の治療薬として開発中の治験薬。同剤は、リバース・トランスレーショナル・メディシン(RTM)というNeurimmune社のテクノロジー・プラットフォームを用いて作成されたヒト遺伝子組換えモノクローナル抗体で、認知障害の兆候の無い健康な高齢者、または進行が異常に遅い認知機能障害のある高齢者から採取した、非特定化B細胞ライブラリーに由来している。バイオジェンは、Neurimmune社との共同開発およびライセンス契約締結のもとにaducanumabを導入している。

同剤は、可溶性オリゴマーと不溶性線維など凝集してアミロイド斑を形成しうる形態のベータアミロイドを標的とすると考えられている。これらのベータアミロイドは、アルツハイマー病患者の脳内でアミロイド斑を形成する。非臨床データおよびこれまでに得られた第1b相試験データに基づき、aducanumab投与はアミロイド斑のレベルを下げることが示されている。

投与3年目でも臨床的な疾患進行率に対する有用性の持続が示唆

今回発表された第1b相試験は、無作為化、二重盲検、プラセボ対照の反復投与試験であり、前駆状態および軽度のアルツハイマー病患者におけるaducanumabの安全性、忍容性、薬物動態(PK)、薬力学(PD)および臨床的有効性を評価するもの。中間解析には、漸増群において最長24か月、固定用量群において最長36か月のaducanumab投与を受けた患者の、プラセボ対照期間およびLTEから得られたデータが含まれている。

漸増投与群で最長24か月の投与を受けた患者において、アミロイド斑の減少をポジトロン放出断層撮影法(PET)で測定したところ、固定用量群において観察された結果、つまり用量依存的および時間依存的な減少との一貫性が見られ、探索的臨床評価項目である臨床的認知症重症度判定尺度(CDR-SB)、およびミニメンタルステート検査(MMSE)の解析においても、固定用量コホートにおける結果と一貫性が見られたという。また、治療2年目における臨床的な疾患進行率に対し、持続する有用性が示唆された。

36か月にわたって投与を受けた患者においては、PETで測定したアミロイド斑は用量依存的および時間依存的に減少を続け、10mg/kg固定用量群では、PET画像での陽性と陰性を隔てる定量的カットポイント以下と考えられるレベルに到達して維持。36か月時点で、探索的臨床評価項目であるCDR-SBおよびMMSEを解析したところ、投与3年目でも臨床的な疾患進行率に対する有用性が持続していることが示唆されたという。

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