医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【武田テバ】後発品103品目を販売中止-「安定供給が困難」理由に

【武田テバ】後発品103品目を販売中止-「安定供給が困難」理由に

読了時間:約 2分25秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2017年07月21日 AM10:15


■医療現場から批判相次ぐ

武田テバは18日、製造販売している後発品53成分103品目について、来年3月で販売を中止すると発表した。2020年以降に特許切れ製品で国内トップを目指す同社は、将来の事業を見据え、1製品ごとに品質や供給の問題点を検討してきたが、12年以前に発売した製品で、将来的な安定供給が困難と判断したものについて販売中止を決断した。国内で100品目を超える後発品の販売中止は初めての事態。医療現場からは「場当たり的な開発を行ってきたツケ」「とんでもないこと」など厳しい意見が相次いだが、「よく決断した」と歓迎する声もある。

同社は、合弁会社として発足した昨年4月から武田テバファーマと武田テバ薬品の2社で販売する後発品282成分775品目に関して、安定供給リスクを洗い出し、製剤設計や製造工程の見直しや原薬供給元の変更などの一部変更申請、第三者への製造委託、それらが難しい品目は販売中止の三つの選択肢から検討してきた。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【厚科審制度部会】薬機法改正へ検討スタート-承認制度見直しなど議論
  • 【消費者庁】健康被害報告基準明確化を-機能性食品検討で初会合
  • 【厚労省】心筋炎既往歴「慎重に」-コロナワクチンで周知
  • 【政府構想会議】エコシステムの構築を明記-創薬力向上へ論点整理案
  • 【医療機能評価機構】輸液を末梢静脈から誤投与-「中心静脈から」周知促す