医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【厚労省】癌対策基本計画で素案-予防、医療、共生を柱に

【厚労省】癌対策基本計画で素案-予防、医療、共生を柱に

読了時間:約 1分58秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2017年04月17日 AM10:30

厚生労働省は13日、2017年から5カ年の「第3期がん対策推進基本計画」の素案を、がん対策推進協議会に示した。全体目標として取り組むべき施策に「がん予防」「がん医療の充実」「がんとの共生」の3本柱を設定。受動喫煙防止などによる一次予防や希少癌や難治性癌など研究の促進が必要な癌への対策、癌と診断された時からの緩和ケアを推進する体制の整備などを明記。薬物療法に関して、拠点病院の薬剤師と薬局のかかりつけ薬剤師の連携体制整備を盛り込んだ。今夏頃をメドに政府の閣議決定を予定している。

癌の予防では、癌のリスクに患者が曝されることを減らす一次予防に重点を置いた。禁煙や受動喫煙防止対策の徹底、受診勧奨や普及啓発を通じて肝炎の早期発見・早期治療につなげて肝癌発症を予防するなどの感染症対策を促すことで、癌の罹患者や死亡者の減少を目指す。二次予防に向けた癌検診については、受診率向上のため薬局薬剤師を通じた受診勧奨を進めると共に、職域での癌検診の受診率を全ての癌種で50%とすることを目標に打ち出した。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【厚科審制度部会】薬機法改正へ検討スタート-承認制度見直しなど議論
  • 【消費者庁】健康被害報告基準明確化を-機能性食品検討で初会合
  • 【厚労省】心筋炎既往歴「慎重に」-コロナワクチンで周知
  • 【政府構想会議】エコシステムの構築を明記-創薬力向上へ論点整理案
  • 【医療機能評価機構】輸液を末梢静脈から誤投与-「中心静脈から」周知促す