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帯状疱疹ワクチンの接種で入院や神経痛など合併症リスク低減

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2017年04月04日 AM10:00

帯状疱疹ワクチンで入院や神経痛が減少

帯状疱疹ワクチンの接種により、帯状疱疹による入院や帯状疱疹後神経痛などの深刻な合併症のリスクが大幅に低減されることが、新たな研究で明らかにされた。帯状疱疹は、水ぼうそうの原因ウイルスが後年に再活性化して痛みや水ぶくれを生じる病気で、そのリスクは年齢とともに上昇するといわれている。


画像提供HealthDay

今回の研究によると、帯状疱疹による入院に対する予防効果は、ワクチン接種から3年目までは74%、4年目以降は55%であった。また、帯状疱疹後神経痛に対する予防効果は、接種から3年目までは57%、4年目以降は45%であった。この研究結果は「Clinical Infectious Diseases」3月15日号に掲載された。

研究著者である米国食品医薬品局(FDA)生物製品評価研究センター(CBER)のHector Izurieta氏は、「帯状疱疹ワクチンは入院や慢性疼痛などの重度の合併症に対する予防効果が比較的高く、その効果は長期間持続することが判明した。本知見は、このワクチンが有益であり、今以上に多くの高齢者に接種を推奨すべきであることを示す重要なエビデンスとなる」と述べている。この研究はFDAの助成を受けて実施された。

研究では、2007~2014年のメディケア受給者約200万人(65歳以上)を対象とした。解析の結果、ワクチンは入院を要する重症帯状疱疹および帯状疱疹後神経痛に対して最も高い有用性を示すことがわかった。年齢層でワクチンの有用性に大きな差はみられなかったが、ワクチン接種から時間が経つにつれて予防効果は低減した。

帯状疱疹ワクチンは、米国では2006年に承認され、60歳以上の人を対象に接種が推奨されている。承認当時、ワクチン接種によって60歳以上の人が帯状疱疹にかかるリスクはほぼ半減すると複数の研究で示されていた。しかし、(CDC)によると、2014年の同年代のワクチン接種率は28%にとどまっているという。(HealthDay News 2017年3月17日)

▼外部リンク
Shingles Vaccine Cuts Chronic Pain, Hospitalizations

HealthDay
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