ガスターなどの長期収載品をLTLファーマへ譲渡

アステラス製薬株式会社は3月28日、現在、同社が日本において製造販売している長期収載品16製品について、LTLファーマ株式会社との間で資産譲渡契約を締結したと発表した。これら16製品の国内の製造販売承認および国内外第三者への原薬・バルク供給、ロイヤリティビジネスをLTLファーマへ譲渡する。

譲渡対象となる製品は、「ガスター(R)」、「ナゼア(R)」、「セファメジン(R)α」など。資産譲渡後、現在アステラス製薬子会社が海外において販売する製品については、LTLファーマから製品供給を受け、販売はアステラス製薬子会社が継続する。

2020年4月までに移管完了予定

LTLファーマは、ユニゾン・キャピタル4号投資事業有限責任組合とUnison Capital Partners IV（F）により設立された日本長期収載品機構株式会社の子会社で、長期収載品に特化した医薬品会社。アステラス製薬は、急速に変化する環境変化に柔軟に対応できる組織・仕組みを構築し、オペレーションの一層の質の向上と効率化に取り組んでおり、今回の資産譲渡はその一環という。資産譲渡契約のクロージングは2017年4月28日までに行い、翌29日以降に製造販売承認等の移管を開始、2020年4月までに完了予定としている。

今回の資産譲渡完了後、引き続き製品を安定的に患者へ届けられるよう、両社は協力して製造販売承認を円滑かつ効率的に移管していくという。移管後の同譲渡対象製品に関わる情報の提供および収集は、LTLファーマが行っていく予定。（遠藤るりこ）