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次世代医用画像情報システムRapideyeCore Grande、4月1日より販売開始-東芝メディカル

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2017年02月28日 AM10:30

診断に必要なさまざまなデータの効率的な利用が可能

東芝メディカルシステムズ株式会社は2月22日、次世代の医用画像情報システム()「RapideyeCore(TM) Grande」を開発し、大規模病院グループを対象に4月1日より販売を開始すると発表した。


画像はリリースより

近年、医療の高度化に伴い、患者一人ひとりに対し膨大な情報が得られ、その情報を最大限に診療に活かせる医用画像情報システムのさらなる性能向上が求められてきた。同社製のPACS「RapideyeCore(TM)」は、汎用ファイルデータの保管・管理機能を搭載し、放射線科の診断画像のみならず、心電図データや内視鏡データなども一元管理し、電子カルテ等の院内システムと連携できるため、大容量化する院内全ての部門情報をひとつのシステムでシームレスかつスピーディーに管理・運用できる。

新製品のRapideyeCore Grandeは、大学病院や専門病院を中心とした複数病院で構成された大規模な病院の施設間連携を可能にし、離れた病院にいてもストレスを感じさせないエリアフリー読影環境により、病院間でのシームレスな画像連携を可能とした。グループ病院内で患者IDが異なっても名寄せ機能により、同一患者として識別管理できるため、異なる病院で検査した画像でも比較読影することができる。放射線科における読影補助など効率的な利用を可能とするのはもちろん、多様なデータを共有化できるので脳外科や循環器科など臨床医の病院間を通じたカンファレンスや患者マネジメントなどへの活用も可能となる。

画像高速処理技術で大容量データも迅速に読影

さらに、豊富な画像処理・解析アプリケーションを、専用のワークステーションなしでもシステム上で使用することができるため、院内、グループ間の臨床医に対して診療に役立つ画像情報を効率的に提供。特に、画像高速処理技術(PREXSUS Technology)は、大容量データでも迅速な読影を行えるため、放射線科の画像診断を強力にサポートする。

また、「Rapideye Agent(TM)」と組み合わせることで、各施設の検査プロトコルや被ばく線量を管理でき、より低線量の検査プロトコルを共通利用することで被ばく線量を低減できる。造影剤成分レベルまでチェックを行うことで、ジェネリック薬品も含めてより精度の高い安全管理が行える。

増大化する診療情報を診療に役立つ情報へと加工・統合し、医師に提供することで、患者一人ひとりに合わせた個別化医療に向けたさらなる質の高い医療と、医療の効率化、病院経営の効率化に貢献できる最新のソリューションを提供していくと、同社は述べている。

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