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肥満症治療剤「lorcaserin」のライセンス契約を変更-エーザイと米アリーナ

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2017年01月10日 PM12:15

アリーナ社保有のBELVIQの開発および販売に関するすべての権利を獲得

エーザイ株式会社は1月5日、肥満症治療剤「」(一般名、米国製品名:(R)/ XR(R))について、独占的商業化に関するライセンス契約の変更を発表した。この契約は、同社とその米国子会社であるエーザイ・インクが、米国のArena Pharmaceuticals, Inc.の子会社であるArena Pharmaceuticals GmbHと2013年11月に締結したもの。今回の契約変更に基づき、エーザイは、アリーナ社が保有するBELVIQの開発および販売に関するすべての権利を獲得した。

近年、肥満症は世界で大きな健康問題のひとつとなっており、エーザイの推計によると、世界の成人の14億人以上が過体重で、うち約5億人が肥満と推計されている。地域別に見ると、米国で約1.7億人、欧州で約1.5億人、アジアでは中国で約1億人、日本では約2,500万人が過体重または肥満とされている。

米国で成人患者の食事療法と運動療法に対する補助療法として発売

同剤は、アリーナ社創製の新規化合物で、選択的に脳内のセロトニン2C受容体を刺激することにより摂食を抑制し、満腹感を促進する。米国では、BMIが30kg/m2以上、あるいは少なくともひとつ以上の体重に関連する合併症を有するBMIが27kg/m2以上の成人患者の体重管理を目的とした食事療法と運動療法に対する補助療法として2012年に米国食品医薬品局(FDA)より承認され、2013年6月から発売されている。

韓国では、2015年より、アリーナ社が契約した代理店から販売されている。メキシコとブラジルでは、2016年には新薬承認を取得しており、メキシコでは「(R)」の製品名で上市する予定。さらに、米国では2016年、1日1回投与が可能となるよう設計された徐放性製剤「」の承認を取得している。

今回の契約変更により、エーザイは、全世界におけるBELVIQの開発、申請ならびに販売に関して、単独で意思決定および実行が可能となる。また、アリーナ社に支払うロイヤルティ、各国での薬事承認時や一定の年間売上金額達成時のマイルストン支払いなどの経済条件が改善される。さらに、エーザイによるBELVIQの製造に向けて、技術移転を進めるとしている。なお、韓国、台湾、イスラエルにおいては、アリーナ社が契約している代理店に対し、エーザイが独占的に同剤を供給し、その対価として収益を得ることとなる。

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