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性感染症のリスク、頻繁に陰毛処理する人で3~4倍

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2016年12月14日 AM10:00

陰毛の処理が性感染症リスクに関連

ブラジリアンワックスなどを用いた体毛処理が流行しているが、陰毛を頻繁に処理する人は、(HPV)、梅毒などの性感染症のリスクが3~4倍であることが、新たな研究で示された。「処理の頻度が高い人や、陰毛を残らず除去している人ほどリスクが高かった」と、研究を率いた米テキサス大学泌尿器科外科助教授のCharles Osterberg氏は述べている。ただし、陰毛処理と性感染症の因果関係は明らかにされていない。


画像提供HealthDay

清潔さや美容の面で体毛に対する認識が変わってきたことにより、陰毛の手入れや除去は男女ともに世界的に広まりつつあると、Osterberg氏は言う。今回の研究では、18~65歳の米国人7,580人を対象に、陰毛処理の習慣、性行動、性感染症の既往について調査した。約4人に3人(74%)が陰毛を処理したことがあると回答。女性は男性よりも処理の経験がある人が多かった(女性84%、男性66%)。

陰毛を処理している人のうち、17%が「極度」に分類され、年に12回以上、陰毛を残らず除去していた。22%は「高頻度」に分類され、1~7日に1回、陰毛の手入れをしていた。10人に1人は両方の区分に入っていた。極度の処理をしている人は性感染症になるリスクが4倍であり、高頻度の処理をしている人は3.5倍であることがわかった。

米インディアナ大学医学部教授のDennis Fortenberry氏は、処理によって皮膚に小さな傷ができるために、病原体が入りやすくなるとの考えを示している。一方、Osterberg氏は、頻繁に陰毛処理をする人ほど性行為の回数が多いため、性感染症リスクも高いのではないかと指摘している。全体として、処理をしている人は年齢が若く、性行動が活発であり、性交渉の相手の数が多い傾向がみられた。

しかし、年齢や性交渉をした人数について調整してもなお、1度でも陰毛を処理したことがあると回答した人は性感染症リスクが80%高かった。また、定期的に陰毛処理をする利点として、毛ジラミのリスクが低減することもわかった。毛ジラミは陰毛の中で繁殖するため、処理をしない人はリスクが倍増すると、研究著者らは報告している。今回の研究は「Sexually Transmitted Infections」オンライン版に12月5日掲載された。(HealthDay News 2016年12月5日)

▼外部リンク
Pubic Grooming Tied to Higher STD Rates

HealthDay
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