医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【医療機能評価機構】増える薬剤師の事故防止例-薬局ヒヤリ・ハット年報

【医療機能評価機構】増える薬剤師の事故防止例-薬局ヒヤリ・ハット年報

読了時間:約 1分55秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2016年11月11日 AM11:00


■疑義照会関連で21.8%に

日本医療機能評価機構は8日、2015年の薬局ヒヤリ・ハット事例をまとめた集計結果を公表した。昨年の薬局におけるヒヤリ・ハット事例の報告件数は4779件。医療機関で発生した処方の誤りを、薬局で発見した疑義照会関連の事例が1000件を超え、その割合も21.8%と前年から大幅に増えた。また、ハイリスク薬の免疫抑制剤で休薬期間が必要なメトトレキサート製剤に関するヒヤリ・ハット事例を分析した結果、シートの形状が原因でカプセル数を間違えるなど、数量間違えの事例が半数近くに上ることが分かった。

15年に報告されたヒヤリ・ハット事例は、調剤関連が3727件(78%)、疑義照会関連が1040件(21.8%)と1000件を突破。特に疑義照会関連のヒヤリ・ハット事例は、前年の14.6%から大幅に増え、全体の2割以上を占めるまでになり、薬剤師が水際で副作用を防ぐ事例が増えていることがうかがえた。そのうち、薬剤変更に関する事例が362件と最多で、仮に変更前の処方通りに服用した場合、患者に健康被害があったと推測される事例が6割以上に上った。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【国衛研/厚労省】新たに複数化合物検出-小林の紅麹健康被害で
  • 【厚労省】選定療養の対象1095品目-田辺三菱が49品目と最多
  • 【厚科審制度部会】薬機法改正へ検討スタート-承認制度見直しなど議論
  • 【消費者庁】健康被害報告基準明確化を-機能性食品検討で初会合
  • 【厚労省】心筋炎既往歴「慎重に」-コロナワクチンで周知