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サブセントラル純水製造・配水システム「Elix+SDS500」発売へ-メルク

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2016年10月31日 PM12:00

効率的な純水運用で最大450L/時の製造が可能に

メルク株式会社は10月26日、従来機種に比べ1.5倍の製造能力を備えた新型の高流量純水製造装置「(R)()」、効率的な純水運用を可能にするサブセントラル純水製造・「Elix(R)+SDS500」を11月9日より発売することを発表した。


画像はリリースより

Elixは、同社の従来製品と比較し、純水供給量が最大1.5倍の1時間あたり150Lまで供給可能で、コンパクトながら1日1,800L(12時間稼動時)の製造能力を実現。3台までつなげて設置することができ、最大450L/時の製造が可能となる。従来同様、イオン交換樹脂の再生・交換が不要で、大電力も必要としないことから、低コスト・低メンテナンスでの純水製造が可能となる。さらに、殺菌用UVランプを標準搭載しており、精製した純水の微生物汚染を防ぐ。同時発売する新型のElix専用純水貯水・配水タンク「SDS500」は、現場のニーズに応じて送水する流量と圧力や運転スケジュールを簡単に設定できるため、効率的な運用が可能だという。

研究開発施設や品質管理施設などに向け3年で100台の販売を見込む

Elix+SDS500は、純水製造装置Elixと純水貯水・配水タンクSDS500を組み合わせたサブセントラル純水製造・配水システム。パッケージ化された純水製造装置と純水貯水・配水タンクにフィルターや紫外線殺菌ユニットなどのオプションを組み合わせるだけで、最適なシステムを短期間かつ容易に設計可能。洗浄、製造、純水を必要とする機器への供給などの純水用途や、超純水装置と接続しバイオ分野、高感度分析分野、精密洗浄など幅広い用途に対応する。

また、システム毎の仕様設定やメンテナンス等の管理ができるため、生産効率を大きく落とすことなく純水を運用可能。既設・新設の純水配水システムでの純水供給装置の更新にも対応でき、セントラルシステムの構築、サブセントラルシステムへのダウンサイジング等、効率的な純水の運用が可能になる。さらに、施設のビル管理システム(BMS)などと接続することで、遠隔管理・操作もできるようになった。

同社では、今後3年間でElixを製薬、化学、自動車など幅広い業種での研究開発・製造・品質管理施設向けに100台程度販売することを見込んでいるとしている。

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