医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【中医協総会】処方権と調剤権で激しい応酬-中川氏、日薬大会での講演問題視/幸野氏、変更不可欄削除など主張

【中医協総会】処方権と調剤権で激しい応酬-中川氏、日薬大会での講演問題視/幸野氏、変更不可欄削除など主張

読了時間:約 2分
このエントリーをはてなブックマークに追加
2016年10月21日 AM10:30

中央社会保険医療協議会が19日に開いた総会で、支払側の幸野庄司委員(健康保険組合連合会理事)と診療側の中川俊男委員(日本医師会副会長)が医師の処方権と薬剤師の調剤権をめぐり、激しい議論を繰り広げた。今月10日に名古屋で開かれた日本薬剤師会学術大会で幸野氏が講演した際の、「医師の処方権があまりにも強いため、薬剤師の調剤権と格差がありすぎる」といった発言や、「調剤権の拡大・強化」を2018年度診療報酬改定の重点事項の一つに位置づける考えを示した(薬事日報既報)ことを中川氏が問題視し、その真意を質したことから議論が過熱したが、処方権と調剤権に対する両者の考え方の溝は埋まらなかった。

中川氏は、幸野氏の講演での発言について、「非常に驚いたがこれは事実か」「発言は中医協委員としてのものか」と質した。幸野氏は、「中医協委員というより、健保連の一理事として発言したつもり」としたものの、発言内容については、「保険者は医師の処方権、薬剤師の調剤権には格差があると感じている。以前から持っている持論を話した」と否定はしなかった。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【医療機能評価機構】輸液を末梢静脈から誤投与-「中心静脈から」周知促す
  • 【公明党/立憲民主党】GMP認証の義務化求める-機能性表示食品で提言
  • 【厚労省】在宅訪問の駐車許可緩和-緊急時申請負担も軽減
  • 【消費者庁】機能性表示食品で検討会-日薬から富永常務が参加
  • 【腎臓学会など調査】紅麹中止で大半回復-死亡例に既往歴あり