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遺伝子改変免疫細胞と化学療法の併用で、非ホジキンリンパ腫根絶の可能性

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2016年09月29日 AM10:00

免疫療法による非ホジキンリンパ腫治療に前進

遺伝子改変した免疫細胞を化学療法と併用する治療によって、非ホジキンリンパ腫を根絶できる可能性が、新たな早期試験で示された。


画像提供HealthDay

今回の実験的治療では、白血球の一種であるT細胞を患者の血液から抽出し、がん化したB細胞を検知して攻撃するように遺伝子改変した。このT細胞で治療した患者32人のうち、3分の1には非ホジキンリンパ腫の完全寛解が認められ、積極的な化学療法を併用した場合はさらに良好な結果が得られたという。

米国がん協会(ACS)のSusanna Greer氏は、「これまでリンパ腫、特に非ホジキンリンパ腫の治療では、著しい前進はみられず、免疫療法にも耐性を示す傾向があった。今回の知見は大きな一歩である」と述べている。非ホジキンリンパ腫は、白血球の一種であるリンパ球に生じる血液がんで、多くの場合、抗体を産生するB細胞に発生する。今回の研究では、別のリンパ球であるT細胞に着目し、CD4「ヘルパー」T細胞およびCD8「キラー」T細胞の2種類に焦点を当てた。

研究の筆頭著者である米フレッド・ハッチンソンがん研究センター(シアトル)のCameron Turtle氏らは、免疫応答を誘導・制御する「ヘルパー」T細胞と、腫瘍細胞を直接攻撃して破壊する「キラー」T細胞の比に着目。2種類のT細胞を1:1で混合することにより、製剤の作用強度を高め、均一性と特異性をもたせた。

また、今回の臨床試験ではT細胞をさらに効果的に作用させるために必要な化学療法の種類についても評価した。化学療法の目的は、がん化したB細胞やその他の免疫細胞を減らすことにより、遺伝子改変T細胞の増殖を促し、長期間持続させることである。被験者のうち、積極的な2剤併用療法を受けた20人はT細胞療法がよく奏効し、半数が完全寛解に達したが、比較的弱い化学療法を受けた12人のうち完全寛解に達したのは1人にとどまった。

この免疫療法を受ける患者にみられる重度な副作用として、サイトカイン放出症候群(全身の炎症反応により高熱やその他の副作用を生じる)、短期的な神経障害(振戦、言語障害などを生じる)が挙げられる。今回の試験では、こうした副作用のリスクが高い患者を特定する血液中の「」が見つかったという。このマーカーを用いて、高リスクの患者にはT細胞の投与量を調節することが可能になれば、もう1つの重要なブレイクスルーになるとGreer氏は述べている。

この臨床試験は今も進行中で、患者の治療を継続しているところだという。今回の結果は、「Science Translational Medicine」9月7日号に掲載された。(HealthDay News 2016年9月8日)

▼外部リンク
Immune Therapy Makes Headway Against a Lymphoma

HealthDay
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