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欧州12カ国における死亡原因、がんが心疾患・脳卒中を抜いて第1位に

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2016年08月24日 AM10:00

欧州12カ国でがんが死亡原因の首位に

ヨーロッパの12カ国で、がんが心疾患および脳卒中を抜いて死亡原因の第1位となったことが、新たな研究で報告された。ただし、(心疾患と脳卒中)は世界では依然として死亡原因の首位を占めており、年間1700万人以上を死に至らしめているという。


画像提供HealthDay

世界保健機関(WHO)の定義でヨーロッパ地域に属している53カ国では、2016年に400万人超が心疾患で死亡していた。これはヨーロッパ地域全体の死亡者数の45%を占めており、がんによる死亡者数は心疾患の半数以下であったという。しかし、一部の国では心疾患の予防と治療が奏効し、心疾患による死亡者数の大幅な低減につながったとみられる。

今回の研究では、現在、ベルギー、デンマーク、フランス、イスラエル、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、ノルウェー、ポルトガル、スロベニア、スペイン、英国の12カ国では、男性の死因においてがんが心疾患を上回ることが明らかにされた。また、デンマークとイスラエルでは、女性の死因でもがんが心疾患を上回っていることが判明した。この知見は「European Heart Journal」オンライン版に8月14日掲載された。

研究を率いた英オックスフォード大学(イングランド)のNick Townsend氏は、「この数字は、ヨーロッパ各国の間で(心疾患および脳卒中による)死亡者数に大きなばらつきがあることを浮き彫りにする」と述べている。がんによる死亡者数が心疾患よりも多い国はいずれも西ヨーロッパにあり、そのうち9カ国は2004年より前から欧州連合(EU)に加盟しているという。一方、心疾患と脳卒中による死亡者数が特に多い国は東ヨーロッパにみられる傾向があると、同氏は指摘している。

「(心疾患および脳卒中の)予防と治療にはヨーロッパ全域で進歩がみられ、死亡者数が減少しているものの、その進歩は全域で一貫したものではないことが明らかである。一部の国で結果の向上がみられ、他の国ではみられない理由について、さらに詳しく研究する必要がある」と同氏は述べ、各国のデータを収集・比較することにより、医療従事者や政府が不均衡をなくすための介入措置の標的を定めることができると付け加えている。(HealthDay News 2016年8月15日)

▼外部リンク
Cancer Now Leading Killer in 12 European Nations

HealthDay
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