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ポータブル等温増幅蛍光測定装置「Genelyzer Fシリーズ」販売へ-東芝メディカル

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2016年06月27日 PM05:00

ギニアへのエボラ出血熱緊急支援で供与、迅速性と簡便性の評価高く

東芝メディカルシステムズ株式会社は6月23日、遺伝子検査を迅速に行うことが可能な等温増幅蛍光測定装置Genelyzer(TM) Fシリーズ(ジェネライザー エフシリーズ)および同装置に対応する検査用試薬とアクセサリーを6月末より販売すると発表した。


画像はリリースより

同社は、2015年11月に、分子検査ソリューションを提供する英国のオプティジーン社と同装置に関するOEM契約を締結し、販売準備を進めてきた。この度、日本市場向けの各種法規対応が完了したことから、同装置および検査用試薬、アクセサリーの販売を開始するとしている。

同装置および試薬類を使用することで、迅速な遺伝子検査が可能であり、2015年にはギニア共和国からの要請に応じて、政府からエボラ出血熱緊急支援として供与された。ギニアにおいてはその迅速性、簡便性が高く評価されている。

迅速な遺伝子測定、軽量で内蔵

Genelyzer Fシリーズは、専用の試薬を用いた等温増幅法により、短時間での遺伝子増幅が可能。装置はタッチスクリーンで簡単に操作、リアルタイムに遺伝子増幅をモニターすることができる。装置重量は2kg程度と可搬性が高く、内蔵バッテリーを搭載しており、遺伝子増幅から測定まで装置単体で実施できる。ポータブルな遺伝子検査システムとして現場に持ち込み、迅速な検査を行うことが可能となっている。

また、遺伝子増幅反応に必要な試薬類が予め混合されているマスターミックスや、各種DNA合成酵素・逆転写酵素も販売。アクセサリーとして、8連チューブストリップ、クーリングブロック、装置のキャリーケースも取り扱うとしている。

同社は、複数遺伝子の一括検出が特長のDNA検査装置Genelyzer IIに加え、今回のGenelyzer Fシリーズをラインアップに加えることにより、遺伝子検査ニーズに幅広く対応し、分子検査ソリューション事業の更なる拡大と体外診断(IVD)事業への積極的な展開を進めていきたいとしている。

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